アメリカの人気歌手・テイラー・スウィフトが来月に行われる中間選挙で野党・民主党候補に投票することを自身のSNSを通じて表明、若者を中心に中間選挙に与える影響を指摘する声もある。地元の共和党候補の女性軽視の姿勢が背景にあるとみられているが、トランプ大統領は「テイラー・スウィフトの音楽が25%好きでは無くなった」と発言している。
著名人が政治的スタンスを明らかにすることの是非について、11日放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』で、橋下徹氏と千原ジュニアが議論した。
千原ジュニアは、所属先である吉本興業の方針も踏まえ「SNSで言うことも全然問題ないし、番組でも言っていいと思う。芸人としては、美味しいか美味しくないかで判断していると思うし、それで笑かす自信があったら言ってるんじゃないか。目の前に100人のお客さんがいて、全員を笑かそうと思ってるときに政治的な発言で、とはならないし、フルで面白いネタができるとは思えない。結局笑いでちゃんと勝負できないからそっちに行く傾向もあると思う。「○○を支持します」「○○を支持しません」とでは大きく違うし、俺ら世代はテレビに出て寸止めするのが生放送のテクニックだと思ってやってきたから、その枠から出られなくなっているのもあるかもしれない」と主張。テレビ局ではある一方の主張の番組を放送した場合、"ガス抜き"として逆の立場の番組を放映することがあるとして、「"なんであのタイミングでこれやるか分かる?そういうことだよ"と古舘伊知郎さんに言われて、なるほどなあと思った」と振り返っていた。
橋下氏は「有名人は自分のスタンスをどんどんいうべきだと思う。政治への不平不満があれば爆発させてもらいたいし、"こういう方向性がいい"と言ってくれるのはすごく影響がある。ただ、この党を支持します!と言ったとすると、そこの党を嫌いなファンが離れてしまったり、テレビ番組に呼ばれなくなるというデメリットが出てくるから。日本のテレビは局の数も少なく、政治的な中立性についてものすごくうるさいし、何も言わない、意見を言わないということが中立だということになっている。100局以上あるアメリカはそういうことはやめて、視聴者が選んでくれ、となった。だから偏った意見を言う局もばんばんある。だから活力があるとも言えるが、どっちがいいかだ」と指摘していた。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)