AbemaTVの格闘リアリティ番組「格闘代理戦争 3rdシーズン」のレジェンド格闘家として、新たに“修斗のカリスマ”佐藤ルミナが登場している。
(番組収録でスタッフのインタビューに答えるルミナ。手ごたえは上々だという)
レジェンド格闘家の推薦選手がトーナメントで闘い、出世を目指すこの番組。3rdシーズンではK-1、MMAに続き女子MMA編の開催となる。
修斗で絶大な人気を誇ったルミナは、指導者としても手腕を発揮。また修斗協会のアマチュア部門を率いて人材育成に携わっている。
そんなルミナの推薦選手として出場するのは、すでにシュートボクシングのチャンピオンとして実績があるMIO。MMAに挑戦する彼女の実力や適性をどう見ているのか。初練習を終えたところでルミナに聞いてみた。
――今回、ルミナさんの「格闘代理戦争」参加に期待している格闘技ファンは多いと思います。しかも推薦選手はMIO選手、シュートボクシングのチャンピオンですから。
ルミナ 実はこの番組、前にも話をいただいてて。その時はうまくタイミングが合わなかったんですけど。無理くり何かしようと言うんじゃなく、自然に決まればと。申し訳ないけど番組自体は見たことがなかったんですよ(笑)。でも若い選手が話してるのを聞いて、AbemaTVって影響力あるんだなとは思ってましたね。総合格闘技を一般に広めるにはいい機会ですよね。
――RIZINに出場するRENA選手の指導もされていましたが、今回は妹分のMIO選手です。
ルミナ 自然な流れかなと思いますね。修斗とシュートボクシングは成り立ちもほぼ同時だし、修斗の創始者である佐山聡先生が(シュートボクシングの)シーザー武志会長に打撃を習っていたという縁もあって。兄弟みたいな競技だと思ってますし。
――ルミナさんもシュートボクシングの試合に出てますからね。
ルミナ そういう意味で自然な流れですね。今回も話があったら断る理由はないですよ。
(最初の練習ではテイクダウンディフェンス、グラウンドからのリカバリーを徹底。ストライカーのMIOには欠かせない要素だ)
――MIO選手はMMA初挑戦ですが、立ち技での実績は充分です。
ルミナ だから新人は新人なんですけど、ある部分においては圧倒的なものを持ってますよね。それは打撃もそうだし、もう一つは人が見てる前で闘ってきた経験。これはアマチュア、同時にいくつも試合場があるような大会に出るのとは大きく違うんですよ。
――プロとして一挙手一投足が注目されるという緊張感の中で闘ってきたと。
ルミナ リングの周りをたくさんの観客が囲んでいるし、中継で全国の人が見ていることもある。そういう中で力を発揮できるかどうか。そこは場数の差が出るんですよね。そこは圧倒的な強みがある。
――練習してみての手応えはいかがですか。
ルミナ 打撃の選手が総合をやるにあたって大事なのは、倒されないこと、倒されたらすぐリカバリーして立つこと。そこはけっこう自然にできていたので、あとは技術をしっかり身につければうまくアジャストできると思います。普通に総合の素質があるかもしれない。
――スパーリングで攻め込まれた時の表情を誉めていましたね。
ルミナ 慣れてないし攻められてしまうのは当然なんですけど、そこで気持ちが萎えなかった。そういう人もいるんですよ。でも「何これ? 全然できない! でも面白い!」っていう表情をしてたので。そういう意味でも才能があるのかもしれない。そこはビックリしましたね。
――このまま順調にいけば優勝候補ですか。
ルミナ 優勝候補ではありますね。時間は短いですけど、そこはプロなんでね。うまくアジャストしてくれるんじゃないかなって。正直、もっとダメかと思ってましたから(笑)。本人もノリノリで、覚醒したというか新しい扉を開いちゃった、みたいな感じですからね。かなり可能性あると思います。素質で言ったら100点です。