9月30日開催の『RIZIN.13』で日本MMA最強のファイター、堀口恭司との世紀の死闘を繰り広げた那須川天心。
判定勝利により辛くも無敗伝説を守り抜いた天心だが、試合が終わりバックヤードに入ると、精魂尽き果てたように雄たけびを上げて倒れこんだ。
そして「解放された、もう胸がいっぱいだった!」と言い放つと「ずっと怖かったんで、正直。本当によかったです」と本音を吐露。勝利の瞬間については「嬉しいっていうのは今回あんまなかったっすね、もうホッとしたっていうのが1番大きかったですね」とコメントした。
天心は17歳のとき、<KRAZY BEE>に出稽古をした際に堀口とマススパーリングをしており「初めてなんですよね。マスとか手を合わせた人で『うわ、この人すげえ』って思ったのは堀口さんだけなんですよ」と振り返る。
天心の父・弘幸氏も「やっぱり堀口くんの圧力に、圧力というか偉大さというかね、そこに押されてた気はします」と、堀口を倒しきれなかった要因を分析した。
堀口のもとを天心が尋ねると、堀口は「強いなコノヤロー!(笑)」と背中を叩きながらも握手を交わし、お互いに「ありがとう」と言葉をかけあう。
試合後の心境について、天心は「自分は高校でプロデビューした当初から、『格闘技界を変える』って言ってましたし、こういうことをしていかないとこの先の未来はないかなってずっと思ってたんで、ここでちょっと“道が拓けた”って感じですよね」と思いを語った。