10月20日にAbemaTVで放送が開始された『Abema TV World Challenge』。アメリカトーナメントへのフルサポートという夢のチケットを巡って、7名の国内トッププロと、オーディションを勝ち抜いた1名を合わせた計8名のバスアングラーが激突した。
この日はLeagueAのDAY1が放送されると、国内タイトルホルダーである北大祐、草深幸範、片岡壮士、そしてメーカー推薦枠の中から人気投票で選ばれた内山幸也が、関東最大のバスフィッシングフィールドである霞ヶ浦水系を舞台に各々のスタイルでしのぎを削った。
スタートフィッシングからしばらくして吹き始めた強風により、国内第2位という広大なフィールドである霞ヶ浦水系は、至る所で白波が立つラフウォーターコンディションに見舞われ大荒れに。ひとたび湖面が荒れれば、まるで海のようなうねりと流れが発生し、各選手ともプラクティスで見当をつけていた狙いの場所に入ることも難しくなってしまう。そんな中、WBSの絶対王者である草深幸範は、ローカルナレッジを活かして水路にボードを進め、秋のシーズナルパターンであるスピナーベイトやスイムベイトで次々にキッカーフィッシュをキャッチ。午前中にリミットメイクを達成して他のアングラーを圧倒した。
一方、同水系で毎年開催されるバサー・オールスター・クラシックを2連覇するなど、霞ヶ浦水系を得意とする北大祐は、スタートフィッシングから程なくして、狙いのポイントを目指して外浪逆浦付近を疾走中に不運に見舞われる。ボートのエンジンが落下し、航行不能に陥る事態に。一歩間違えれば横転転覆する可能性もあるシリアスな状況だったが、なんとかエンジンを失っただけで大事故には至らなかった。サポート艇に乗り換えて競技を再開するも、一度乱れたリズムは取り戻せず。1日を通して、北はその試合巧者ぶりを発揮することができなかった。
荒れ模様のDAY1は、地の利を活かした草深が5匹で5960gというハイウェイトでトップ。次いで尻上がりに調子を上げていった片岡壮士が2位、終始得意とするフロッグでのトップウォーターゲームを貫いた内山が3位、そしてアクシデントに泣いた北が4位という結果で終了した。
今大会は2日間の総重量で争われるのではなくポイント制が採用されている。2日間の獲得ポイントによって勝敗が決められるため、DAY2は各選手とも巻き返しを狙って勝負に打って出ることが予想される。特に試合巧者である北大祐がDAY1の最後で釣り上げた意地の1590gというビッグフィッシュからも想像出来るように、ここからがトッププロ達の真骨頂。
嵐が去り、ビッグフィッシュ達が果敢にベイトを追い始める兆しが漂うDAY2では、果たして誰がDAY1以上のドラマを演出するのか。大逆転可能なスリリングな試合展開でLeagueAを勝ち上がるのは一体誰か? 次回その勝者が決定する。
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