11月1日より公開中の映画『ビブリア古書堂の事件手帖』より、東出昌大演じる田中嘉雄の場面写真が解禁された。
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂。その店主である篠川栞子(しのかわ・しおりこ)が古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていく国民的大ベストセラー、三上延・著『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ。その実写映画化となる『ビブリア古書堂の事件手帖』が11月1日より公開中だ。
シリーズ累計680万部を突破する国民的大ベストセラー小説の完全映画化となる本作。極度の人見知りだが、驚くべき本の知識と優れた洞察力で古書にまつわる謎を解き明かす、若く美しいビブリア古書堂店主・篠川栞子(しのかわ・しおりこ)を黒木華が、彼女に魅せられて店を手伝うことになる五浦大輔(ごうら・だいすけ)を野村周平が演じる。さらに、漫画専門のネット販売を行う同業者で、栞子たちに関わっていくことになる稲垣に成田凌、大輔の祖母・五浦絹子の若き日に夏帆、絹子に惹かれる小説家志望の田中嘉雄に東出昌大と、現在の日本映画界を牽引する豪華実力派キャスト陣が本作で夢の競演を果たした。そして本作でメガホンを執るのは、『幼な子われらに生まれ』(17)で第41回モントリオール世界映画祭コンペティション部門審査員特別賞に輝いた三島有紀子監督だ。
そしてこの度、東出昌大演じる田中嘉雄の場面写真が解禁となった。東出は「過去パート」で夏帆が演じている絹子に“知られてはいけない恋”とは知りながら惹かれてしまう、小説家を志す青年の役だ。高貴な生まれで貴賓に満ちた佇まい、さらには太宰治に憧れ、自身も執筆活動に励み夢を追いかけている。
今回解禁となったのは、淡い恋心を抱いている絹子に自身の“オススメの本”を説明しているシーン。ひょんな事がきっかけで、絹子が働く“ごうら食堂”に通う田中は、そこで出会ったあまり本を読まないという絹子に自身の知識を活かし、さまざまな本を勧め、次第に2人の間には特別な感情が芽生え始める。本を巡り2人の関係が動き、そして本を中心に物語が大きく変わってくる重要なシーンとなっている。さらに、もう1枚はそんな明るい表情とは打って変わり、自身も憧れる文豪達に少しでも早く近づくため、眉間にしわを寄せながらがむしゃらに執筆をしているシーンだ。2枚の写真からは、ただ真っ直ぐに自分の気持ちに正直に生きる青年の2つの顔がうかがえる。
東出自身は田中というキャラクターについて「昔の文豪に憧れて、自分も有名な小説家になりたいけど、この後(将来)どうするの?って人だと思います」と話し、完璧ではなく少しダメなところもあるキャラクターだと語っている。そんな嘉雄になりきる為に、東出は今回小道具がとても役に立ったとも明かしており、「太宰治が使っていたエバーシャープという年代物の万年筆や、劇中で嘉雄が書いているという設定の本などが小道具担当によって用意され、自分1人で出来ない部分も広げることが出来ました」とコメントしている。
1964年という昭和レトロな色合いと、美しい鎌倉のロケーションの数々にも負けない紳士的でハンサムなビジュアル……にもかかわらず、少しダメな男でほっとけない。東出の演じる人間味あふれる田中嘉雄に注目だ。
(C) 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会