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 婚活SOS!だからあなたは結婚できない!?駆け込み結婚相談所がAbemaTVのバラステ枠で放送され、結婚を考えている41歳の“俳優志望”の男性が登場。早稲田大学の恋愛学者・森川友義教授、婚活評論家の川上あきこ、エッセイストの犬山紙子といった"婚活のプロ”が、結婚できない本当の理由をズバリ指摘した。MCは麒麟川島明が務める。

 今回の相談者は、44歳の山本さん。5年前に静岡県から上京し、現在はイベントスタッフのアルバイトをしながら役者を目指している。年収はおよそ250万円。

 自身が結婚できない理由について、山本さんは「自分の夢を経済的に支えてくれる女性と全く出会ってない」と自己分析。川上先生が「夢っていうのは?」と質問を投げかけると、山本さんは「役者ですね。脇で輝く役者になりたい」と答えた。

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 ここからは「役者になる夢を支えてくれる女性に出会えないので結婚できない」と自己分析する山本さんの自己分析が当たっているのかどうか、婚活のプロがヒアリングしていく。

 最初に川上先生から「俳優活動での年収」を聞かれた山本さんは、「あんまり金額数えたことないですけど、すごく少ないです」と回答。「アルバイトの収入を入れると250万円ぐらいということですか?」と聞かれると「ざっくりな感じで……」とうなずいた。

 そんな山本さんだが、結婚相手に求める年収は「あればあるほどいい」という。「お金持ちって呼ばれるくらい。お医者さんとか」と高い理想を明かした伊藤さんは「ぶっちゃけヒモですよね」とキッパリ。

 川上先生が「家事は手伝いますか?」と質問すると、山本さんは「いや、苦手なんですよね。一人暮らししているんですけど、あまり料理もできないし、掃除も得意ではないし」と家事も苦手だと言い切った。

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 犬山は「女性が働かない専業主婦っていう形もあって、男性も別に私はアリだと思っているんです」と、いわゆる“専業主夫”の形を提案。「そうなると働く女性をしっかり、家事をサポートするから、男性は“手伝う”じゃなくて“ほぼ全て”家事を自分でやるということになると思うんです」と専業主夫の条件を挙げた上で、「それぐらいの気持ちではいらっしゃるんですか?」と山本さんに質問した。

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 しかし、犬山の質問に、山本さんは「無理です」と即答。「となると、家事はどれくらいの割合で負担するイメージですか?」と犬山が質問を重ねると、山本さんは少し考えて「洗濯はやりますよ」と答えた。

 ここで、森川教授が「アピールポイントはありますか?」と別の切り口で質問すると、「漫画を教えてあげられる。面白い漫画」と答えた山本さん。

 川島から「ちなみに今面白い漫画は?」と掘り下げられた山本さんは「『彼岸島』っていう漫画が面白い」と話した。「丸太のやつ?」と犬山が反応すると、山本さんは「あっ、よくご存じで」と少し意外そうな様子。そこで川島が「いや、めっちゃメジャーやからね。何を僕が見つけたみたいな。映像にもなっていますし!」とツッコミ。スタジオの笑いを誘った。

 山本さんの俳優としての具体的な活動は「通行人とか、セリフでお芝居されてる役者さんの後ろでデスクワークしてたり」というものだといい、つまりはエキストラだという。川上先生から「俳優の養成所に入られてるんですか?」と質問が投げられると、山本さんは「卒業してもいいかな、と思ったので」と、現在は養成所に入っていないという。

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 さらに、続けて「事務所は入ってるんですか? 脇役で輝く俳優さんでも、事務所に入ってたりしますよね。そういうのは?」と川上先生から聞かれると、山本さんは「専属ではない。自分は、そういう環境にはいないので。今はフリーに近い感じです」と話す。現在は登録しているエキストラ会社からの仕事を待っている状態だという。

 森川教授から「将来、俳優として大成する確率は何%だと思いますか?」と聞かれると、山本さんは「20%ぐらいあるんじゃないですか」と控えめな回答。「100%じゃないんですね」と確認されると、山本さんは「あくまで脇で輝く役者なので」と、自分の夢はバイプレイヤーと呼ばれる立ち位置であることを強調する。

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 「うまいこと結婚して……」と今後の展望を語り始める山本さんに、森川教授は「(夢よりも)結婚が先なんだ?」と反応。山本さんは「どうでしょう。分かりませんけど、どっちが先になるか……」と言葉を濁した。

 ここまでヒアリングをしてきたが、果たして“婚活のプロ”たちはどのような結論を下すのか。結果、川上先生は「怠けるな 楽して人生 楽しめず」、森川教授は「20点が90点をねらっている(無理!)」、犬山は「まだ子ども」という答えを出した。

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 森川教授は「20万円自分が持ってて、90万円の品物買えますか? 無理でしょ? しかも、自分がギブするものはあんまりなくて、テイクいっぱいしたい、と。これはなかなか難しいんじゃないかな」と厳しい言葉ながら柔らかい口調で諭す。

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 「立派な俳優になられた後に、結婚を考えてみてはいかがでしょうか」とアドバイスを送った森川教授。山本さんは「それも一つの手ですよね」とうなずくも、森川教授は「いやいや、絶対の手です!」と力強く話した。

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 ここで山本さんの「脇で輝く役者」という言葉に、納得していない表情だった川島が口を開いた。川島は「『バイプレイヤー(脇役)だったら一線級じゃないからなれるかも』って思っているのが大間違いだと思いますよ」と山本さんの考え方に苦言。

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 川島は「主役級の腕もありながら、そこを超える力もありながら脇で輝くっていうのは、主役より難しいことだと僕は思うんです」と話し、「さっきから聞いていると、いや主役じゃないですよって下に見ているのが、もしかしたら俳優業を誤解されてるかもしれませんね」と優しい口調でコメント。この川島の言葉に視聴者からも「さすが川島」「いいこと言う」などのコメントが相次いだ。

 次に、犬山は「言ってること全部、オカンとオトンにやってもらいたいことなんですもん」とバッサリ。「自分が『これやりたい』じゃなくて、子どもが『オトンお金出して!俳優になりたい!』『洗濯はやるよオカン!』みたいな。でも、結婚相手は対等な相手なので、オカン・オトンじゃない」と考えの甘さを指摘した。

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 「私は、収入がないっていうことがそこまで悪いとは思わないタイプで」と話す犬山は、「私自身も夫と結婚したとき、夫の収入はめちゃくちゃ低かったんです。月6万円とか。だけど夫は、私が仕事しやすいように家事を全部やってくれた」と自身の経験を交えて語った。

 それを踏まえ、犬山は「お金がなくても、奥さんが仕事大好きって人だったら、専業主婦の男性バージョンなんで問題ないと思う」とした上で、「だけど『洗濯ならやる』って人と結婚して何のいいことがあるんだろうって。この人と結婚しなきゃいけないっていうのが全然見えてこない」と正直な考えを述べた。

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 犬山の見解に「あのー、すいません」と若干食い気味に手を挙げた山本さん。「結婚を前提に付き合っていく段階で、自分の良さを分かってもらえると思う」と自信がある様子の山本さんに、犬山が「どこですか?」と興味を示すも、山本さんは「どこですかね。……多分あるんですよ」と首をかしげた。

 犬山は「良さ、人間的魅力ってあると思うんですけど」と山本さんの言葉を肯定し、「結婚って日常なので、やらなきゃいけない仕事だとかお金をどうするだとか、日常生活の“どうしよう”がたくさん詰まっている」と結婚がどういうものかを説明。

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 「それをすっ飛ばして『癒せる』『面白い話できる』って言われても、だったら友達でいいかな。一生一緒にいるっていうことではないかなって」と結婚相手に選ぶ理由にはならないと語る犬山。そこで川島が「でも面白い漫画も教えてくれる」とフォローし、犬山が「『彼岸島』私、知ってるし」と返すというやり取りを見せ、スタジオの笑いを誘った。

 収録後、山本さんは「フルボッコかも」と肩を落としつつ、「自分がやりたい芝居の技術を磨いて、自分について来ようという気にさせるために頑張っていこうと思います」とアドバイスを受け止めて「今日はいい機会になりました」と笑顔を見せた。

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