6月から全国で順次公開されている映画『地蔵とリビドー』が大きな反響を呼んでいる。障害者が生み出すアートと、その熱き創作活動を描いたドキュメンタリー作品だ。
舞台になったのは滋賀県にある障害者施設「やまなみ工房」だ。通常こうした施設では知的障害・精神障害・身体障害者などに対し生活訓練や就労支援を行うのが一般的だが、やまなみ工房では何よりも自由を重んじており、何をどれだけやるのか、そのやり方も全て本人次第だ。そのためスタッフもサポートはするが指導は行わない。そんな生活の中から障害者が生み出した独創的な作品は、世界中の美術館やギャラリーでも高く評価されているという。