亀田3兄弟のいとこで「浪速の狂拳」の異名を持つ亀田京之介(協栄=20)が11月12日、フェザー級4回戦で「西三河の蜥蜴(とかげ)」こと溝越斗夢(緑=19)と対戦し、4ラウンド判定で勝利した。これで京之介の通算成績は3戦で2勝(1KO)1敗となった。

京之介がSNSで対戦相手を募集したところ、そこに溝越が名乗りを上げたことから実現したこの試合。デビュー以来1勝1敗でプロ3戦目を迎えた京之介は、3戦して2勝(2KO)1分と負けなしだった溝越に対して、1ラウンドから冷静なボクシングを展開。的確にパンチを当て続けると、終盤に入っても精神面の成長を見せ、判定ながら完勝という内容だった。
試合を終えた京之介は「相手も強かったし、自分も警戒して全然手が出せへんかったけど、勝ててよかったです。自分もまだまだです。これからもっともっと練習して、強い人とやって経験を増やしていきたいですね」と、喜びを爆発させた試合直後から一転、控えめなコメント。「今日はこんなに集まってくれてありがとうございます。自分でも納得した試合じゃないし、次からもっともっとレベルアップして、新しい亀田京之介を見せたいと思います」とさらなる活躍をファンに誓っていた。
この試合の解説を務めていた元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二氏は試合前「京之介は雑になる部分がある」と指摘していたが、試合内容には「結構冷静に戦えていたんでビックリしました。終始、京之介の試合でした」と、若さゆえに黒星を喫したデビュー戦から見違える“大人ぶり”に感心していた。
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