![「それ相応の対応を」秋篠宮さまはなぜ会見で小室さんへの“要望”を述べられたのか](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/2/6/724w/img_264eac87002d7fcebaf52cfe3a210c8b207661.jpg)
「やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは婚約にあたる納采の儀というのを行うことはできません」
11月30日に53歳になられた秋篠宮さまが、眞子さまと小室圭さんの結婚について、誕生日会見で踏み込んだ発言をなされた。背景にあるのが、小室さんをめぐる様々な週刊誌報道だ。去年9月、眞子さまと小室さんは笑顔で婚約内定の会見に臨まれ、秋篠宮さまも去年の誕生日の際には小室さんの印象について「非常にまじめな人だというのが第一印象でした。その後も何度も会っておりますが、その印象は変わっておりません」と述べられていた。
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しかしこの翌月、小室さんの母親に関する金銭トラブルが報じられると事態は一変。今年2月に、準備期間が短いという理由からご結婚が2年先延ばしにされることが発表され、さらに8月、小室さんが留学のためアメリカに渡った。
この間、いまに至るまで小室さん側から一連の報道に関する説明は一切ない。こうした状況に対して、秋篠宮さまは今回の会見で具体的な要望を示された。
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「娘と小室さんのことではありますけれども、私は今でもその2人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います。まだ婚約前ですので、人の家のことについて私が何か言うのははばかられますけれども、やはり今お話ししたような“それ相応の対応”というのは大事ですし、これは2人にも私は伝えましたが、やはり今色んなところで話題になっていること、これについてはきちんと整理して、問題をクリアするということになるかもしれません。そしてそれとともに、やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ私たちは婚約にあたる納采の儀というのを行うことはできません」
一方、紀子さまは娘を案じる母親の心境を語られた。
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「昨年の暮れからだんだん寒くなっていく中で、長女の体調が優れないことが多くなりました。そうした状況が長く続き、長女は大丈夫か、どのような思いで過ごしているだろうかと、私は大変心配でした。家族として非常に難しい状況の中にありますが、長女への思いは変わることなく、大切に見守りたいと思っております」
異例の展開となった今回の会見だが、秋篠宮さまの驚きのご発言はほかにもあった。
「大嘗祭については、皇室の行事として行われるものですし、ある意味宗教色が強いものになります。では、それを国費でまかなうことが適当かどうか。そのことは宮内庁長官などにはかなり私も言っているんですね。ただ残念ながら話しを聞く耳を持たなかった」
国費でまかなわれる予定の大嘗祭について、天皇家の私的活動費(=内廷会計)でまかなうべきと述べられた秋篠宮さま。すでに政府が決定した方針に異を唱えることは極めて異例のことだ。秋篠宮さまのご発言に対し政府は当初の予定通り国費で支出する方針で、西村官房副長官は30日午前、「あくまでも殿下ご自身のお考えを述べられたものと理解をしておりますので、これは国政に影響を与えるものではないというふうに考えております。改めて何らかの対応を取ることは考えておりません」とした。
秋篠宮さまが踏み込んだ発言をされた背景にはどのようなお考えがあったのか。30日放送のAbemaTV『けやきヒルズ』では、宮内庁担当記者として皇室を取材し、秋篠宮さまの会見にも出席したテレビ朝日社会部の横地明子記者に話を聞いた。
■秋篠宮さまの“苦言”に宮内庁官僚は一様に厳しい顔
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大嘗祭に関する秋篠宮さまのご発言は、事前に決まっていた質問ではなくその場で出た質問への回答だったという。
「その時に初めて聞かれた質問にお答えになって、記者がもう一歩踏み込んで『具体的に』と聞いたところ今回のご発言につながってきた。宮内庁長官に何度話しても聞く耳を持ってもらえなかったということだが、なぜこの時期にこの話をされたのかということと、政府が国費でまかなうと決定していることに対して話をされたこと自体、非常にみんな驚いた」
また横地記者は、今回のご発言が政府の決定を覆したいということではなく、議論がきちんと行われているかを投げかけられたのではと推測する。
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「前回の代替わりは、昭和天皇が崩御された中の一連の儀式だった。天皇が亡くなられたということで時間的な制約があったと思うが、今回は特例法によって退位されることが決まっているわけで、そこに向けて議論する時間があるのではないかというご趣旨だと思う。時間があるにもかかわらず議論すらしなかったことについて苦言を呈されたのでは」
横地記者によると、その場で聞いていた宮内庁の官僚は一様に厳しい顔をしていたという。
■秋篠宮さまはなぜ会見で小室さんへの“要望”を述べられたのか
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眞子さまと小室さんの結婚についてのお言葉について、横地記者は「『(納采の儀は)できません』とご自身のお言葉でおっしゃられるのは想定していなかった」という。
「こういうことをきちんとお伝えしなければならないと思われていたのだと感じた。秋篠宮さまは言葉を選びながらお話しをされるが、今回はかなりきっぱりとした口調でおっしゃっていた。(お2人が)厳しい状況にあると示されて、これを打破するためには何をすることが必要なのかを提示されたのでは」
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そうして発せられた「それ相応の対応」というお言葉。その言葉の意図については、「週刊誌で報じられている、小室さんの借金トラブルを念頭においてお話しをされている。本当のところはどうなのかということを、自分の口から説明してほしいということが『それ相応』ということだと思う」と説明。また、小室さんが沈黙を貫く理由については、「眞子さまのお立場を慮って話さなかったのでは。話す機会はいくらでもあったが、一切お話しにならないという強い意思を感じた。それは自分が不用意に話してしまった時に、眞子さまあるいは秋篠宮家に迷惑をかけてしまうという不安があったのではないか」と推察した。
秋篠宮さまはなぜ、小室さんへの要望を会見という公の場で述べられたのか。横地記者は「秋篠宮さまは国民がどう受け止めているか非常に関心をお持ちの方」とし、「小室さんに関する話が週刊誌を通じて一般の人に伝わっていて、みんながもやもやしている話であれば、自分たちだけでなく国民にも話すべき。そうじゃないと内親王としての結婚は難しいとお考えになっているのではないかと思う」とした。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)