
53歳の誕生日を迎えられた秋篠宮さまが、これに先だって行われた会見の中で長女・眞子さまと小室圭さんの婚約について「現状では難しい」などと言及されたことが注目を集めている。
この会見では、記者団から事前に5つの質問が提出されており、3番目がご結婚についての質問だった。秋篠宮さまは「二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います」「今いろんなところで話題になっていること、これについてはきちんと整理をして問題をクリアするということ(が必要)になるかもしれません」「多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちはいわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」とご発言。

そして会見の最後、"相応の対応"という言葉の意味について追加の質問が出ると、「それ相応の対応というのはこちらの対応ではなく相手側の対応ですね」「きちんと、どういうことなんだということを説明をして、そして多くの人に納得してもらい、喜んでもらう状況を作る。それが"相応の対応"の意味です」とのお考えを示された。

30日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した皇室ジャーナリストの山下晋司氏は「わかりにくいままだと、解釈をめぐって揉めることも考えられるので、記者としてはその場ではっきりさせようと、再び聞いたということ。ただ、ご結婚に関しては当たり障りのないご回答をされるのかなと思っていたので驚いた。はっきりとご自分のお考えをおっしゃった」と話す。
「男性皇族の場合には、国家として女性を皇室に迎え入れるということになるので、三権の長や皇族による皇室会議で審議し、認められなければ結婚できない。しかし、女性皇族の場合は基本的には自由で、結婚に至るまでのプロセスにも何ら規定はなく、"結婚すれば皇籍を離脱する"とくことが決められているだけ。ただ、皇籍離脱にあたっては、"結婚後も品位を保持してください"という意味合いで、国から一時金が出る。我々が結婚する場合に国民が祝福するかどうかを考えることはないが、皇籍を離脱したとしても、国民にどう見られるかというのは、天皇や皇室への意識にも関わってくるので、非常に大事なこと。だから秋篠宮さまがおっしゃっていた"できるだけ多くの方の祝福を得るべきだ"というのは、イコール国民のことだと考えて良いし、まっとうなお話だ。国民の感情をとても大事にされていると感じた」。

その上で山下氏は「秋篠宮さまも、好きな人と結婚させてあげたいというお気持ちはかなり強いと思う。ただ、皇族であるということは常に意識していないといけないし、その自覚が前提にあった上での自由恋愛だ。本来、こういう話はご両家だけの話で、外に向かってお話するものではない。週刊誌には間違っていることもいっぱいあると思うが、国民はそれらをそのまま受け止めてしまう可能性があるし、そうだとすれば、今後のことも含めてきちんと説明しないといけない。そこで小室さんの方にボールを投げたような状態になったわけだが、先方からは何のアクションもなかったということ。そこで秋篠宮家としての考えを国民に伝えるというご判断だったと思う」と推察した。

会見に出席したテレビ朝日社会部の横地明子記者も「普通の取材であれば"あれはどういう意味でしたか"と聞くこともできるが、皇族の方なのでそれは出来ず、基本的にはあの場で聞かなければいけない。それで更に問いかけをしたということだ」と説明。その上で、「お誕生日の会見は基本的にお祝いなので、いつもはもっと華やか。特に紀子さまは時々場を和ませるようなユーモアをおっしゃる方。ただ、この一年は様々な週刊誌報道もあったので、会見でお話になることに注目が集まっており、ピシッと空気感で始まった。それでも秋篠宮さまが"納采の儀については、このままでは行えない"ということをご自分の言葉でおっしゃったので、この場でここまでおっしゃられるのかと驚いた。"あ、本当におっしゃったんだな"という雰囲気が広がった」と振り返る。

「秋篠宮ご一家は非常に自由で、子どもたちには自分の力で色々なことを学んで欲しいという教育方針。だから恋愛に関しても自分で選んで欲しいという思いがあるのではないかと思う。それでもやはり納采の儀という段階になると、親として、家としての了解が出せるかという一つ高いハードルが課せられる。やはり現状では受け入れられないということをお話しになったんだと思う。一方で、眞子さまのお気持ちは変わっていないと伺っているし、小室さんのお気持ちも変わっていないと思う。もともとはとても中の良いご家族だが、最近では直接の会話があまりないとおっしゃっていたように、なかなかコミュニケーションが難しい状況になのだろうと推察する。そこで会見を通してメッセージをお伝えするという意味もあったのだと思う」。

眞子さまのご結婚をめぐる報道について、ネット上には「普通ならもっと自由に恋愛が出来ただろうに」「2人の好きにさせればいい。結婚したら皇族じゃなくなるんでしょ」「子どもの幸せを願わない親はいない。反対するのには意味があるんだよ」「そりゃこの状況だったら、親としては相手に誠意を見せろとなるよな」など、様々な意見が上がっている。

パンサーの向井慧は「まだ20代前半の男の子が、親の問題などについて相手の家族だけでなく、国民に対しても説明しなければならないというのを背負わされたら辛いだろうとも思う。何をどれだけ説明しても、国民がどれだけ祝福してくれるのか、と思ってしまうと思う」と、小室さんの立場を慮っていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)





