「私は今でも、73年経っても、子どもながら目撃したあの惨状。何十万もの人たちが、もう無差別に子ども大人も、みんな一度に焼かれ、つぶされてしまう。そういう人間の死を目撃している」
 昨年、ノーベル平和賞を受賞した国際NGO「ICAN」とともに活動し授賞式でも演説した、カナダ在住の被爆体験の語り部・サーロー節子さん(86)が6日、核廃絶を訴えるために来日し、会見を開いた。13歳の時に広島で被爆したサーローさんは、73年経った今も体験を語り続けている。すべては、核なき世界にするため。