AbemaTV「AbemaNewsチャンネル」で平日昼12時から放送されている『けやきヒルズ』は10日から、人工知能(AI)を導入し、生放送のニュース番組としては国内で初めてリアルタイムAI字幕を取り入れた放送を試験的に開始する。
同番組は「ランチにニュースをアップデート」をテーマにしており、ターゲットは“ランチをしながらスマホでニュースをキャッチアップしたい”ユーザー。“音声をオフ”にして視聴している人も多いことから今回、スタジオでのトークや会見の生中継などの際でも字幕で読めるよう、(株)テレビ朝日と共同でリアルタイムAI字幕システム「AI(あい)ポン」を開発した。
この「AI(あい)ポン」は、Googleが提供する音声認識テキスト変換サービス「Cloud Speech-To-Text API」をベースとして、株式会社LASSICが開発した「LASSIC Speech Recognition」を活用し、生放送中にスタジオで繰り広げるトークの内容を、リアルタイムに音声認識し、字幕として画面に出力。出演者の音声を認識して“自動”でニュース放送に適切な文章に変換し、表示までの時間は約1秒と、現状のテレビ局等で導入されているリアルタイム字幕に対し大幅に短縮される。
(リアルタイムAI字幕「AI(あい)ポン」を導入した放送イメージ)
導入当初は試験的な取り組みとなるが、今後、最新の機械学習アルゴリズムを利用することで、日々の放送を通して固有名詞の習得など更に音声認識精度が向上することが期待される。