今田耕司、飯尾和樹、いとうあさこがMCを務める『いの一番』が、AbemaTV(アベマTV)のバラステ枠(毎週日曜よる放送中)で放送された。当番組はさまざまな職業や趣味を最初に始めた人・ブームの第一人者「いの一番」をゲストに招き、その成功の秘訣からプライベートまでを聞いていく。ゲストには、日本で初めて“プロ”コスプレイヤーと呼ばれたえなこが登場した。
プロコスプレイヤーとは、コスプレを職業とし、コスプレの仕事で生計を立てている人のこと。日本で最初にプロコスプレイヤーと呼ばれたえなこは、コミケ(コミックマーケット)や撮影会などを活動の場としており、人気雑誌の週刊ヤングジャンプでグラビアを飾った経験もある。
えなこによると「テレビや雑誌に出始めた2年ほど前からプロコスプレイヤーと呼ばれるようになった」という。名付け親は週刊ヤングジャンプの編集部の池永亘氏。池永氏によると「グラビアに載せたきっかけは、初めて会ったとき、ほぼ直感でこの子なら大丈夫だ、絶対に人気になると思った」という。“プロコスプレイヤー”と名付けた理由は「仕事への情熱や、コスプレに対する向き合い方が職人のようなプロだったから」と説明した。また、どんなメイク・髪色も似合うえなこは、コスプレイヤーとして稀な存在とも評した。
えなこの収入源の1つは、アニメ・ゲームの会社から依頼されるイベント出演だ。アニメやゲームのキャラクターのコスプレをして、商品をPRする。報酬は内容によってピンキリではあるものの、大体1ステージで30~40万円程度だという。
写真集も出版しており、大きな収入になる。自費出版のため書店では購入できず、年に2回開催されるコミケなどで買うことができる。コミケは3日間で50万人以上の人が訪れる大きなイベントで、えなこは「今年の夏は1日で1000万円の売上げがあった」と語る。
写真集1冊の値段は1500円~2500円と明かすと、今田耕司は「(本の質感は)ノートですよ?」と驚いていたが、自費出版で多くは刷れないという事情からの価格設定だという。写真集は完全セルフプロデュースで、スタジオやカメラマンなどを自分で手配し、衣装やポーズもすべて自分で決めている。
値段について今田は「そうか、ファンにとって全部セルフプロデュースで作ってるからこそ、価値があるんだ」と納得した様子。
コスプレをする上でのコストも安くはない。衣装は3000円~5000円で制作できるものもあるが、数十万円以上かかるものもあるという。えなこは「自分で作るしかなくて、布をたくさん使った衣装だと数十万円とか……こだわればこだわるほどお金がたくさん必要なので」と苦労を語った。