フリマアプリのメルカリは18日、イギリスから撤退することを発表した。
メルカリは2014年以降、日本国内だけでなくアメリカとイギリスで子会社を設立し、フリマアプリなどの事業を展開している。ところが、イギリスの子会社は直近の業績で、日本円で約10億円の純損失と経営不振が続いていた。メルカリは、期待する水準の事業の確立に至らなかったとして、この子会社を2020年6月期を目処に精算し、イギリス市場から撤退することを決めた。アメリカでの事業は継続し、引き続き拡大に取り組むとしている。
メルカリのイギリス撤退を専門家はどのようにみているのか。第一生命経済研究所・主席エコノミストの永濱利廣氏は「悪く言えば『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』、積極的な海外進出と撤退を繰り返す手法。元々、物々交換の文化が根強く、フリマアプリ進出に無理があったのでは」とコメント。一方、アメリカ事業に集中するのかについては、「競合ひしめくアメリカで成功するためには、独自の付加価値がないとだめ。アジアなどの新興国にも進出するのでは」との見方を示した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)