世界経済フォーラムは18日、世界各国の「男女の平等ランキング」を発表し、日本は149カ国中110位と、G7の中では最も低かった。
特に男女格差が大きいと指摘されたのは、国会議員や企業の管理職での女性の割合だ。テレビ朝日が男女30人ずつに聞いた調査によると、「平等だと思う」と答えたのは9人で、「平等だと思わない」が51人。また、女性に限ると「平等だと思わない」は28人だった。
とはいえ、日本は去年の114位から今年は110位に順位を上げている。女性の労働参加率や男女の所得格差など働く環境が改善されたことが評価された。一方、政治分野では前回よりもポイントダウンし、過去に女性総理がいない日本は「過去50年で女性の国家元首が在職した年数」でスコアがゼロだった。
現在、衆議院が465人、参議院が242人いる中で、女性の国会議員は97人。女性の政治進出が進まない現状について、政治学者で東京大学先端科学技術研究センター助教の佐藤信氏は二世議員・三世議員の存在が象徴していると指摘。「政治家、とりわけトップの政治家にどれだけ一般の人が入っていけるかということ。仮に女性の国会議員をみても、実は親が国会議員だという人も多い。21世紀の歴代総理も、民主党政権時の2人を除けば親が国会議員だったり、地方議員でキャリアがある人だったりする。みんな世襲議員で、一般の人の政治参加が日本は遅れているのは明らか」と述べた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)