満室になっていた旅館やホテルを空室だと偽って販売していたことが発覚した宿泊サイト「トリップドットコム」の運営企業が18日、都内で関係者向け説明会を開いた。
 問題となったのは、国内の高級旅館や人気ホテルなど、400件を超える予約。客からの問い合わせで初めてこうした実態を知り、対応に追われる事態になった。
 京都・南禅寺の参道にある、明治37年創業の高級旅館「八千代」も、トリップドットコムと契約を交わしてはいたものの、満室だったにも関わらず空室と表示され、売られていた。不審に思った4代目の中西敏之氏が客のフリをして予約しよとすると、「現在、ご予約はホテルからの確認待ちです」とのメールが届いたという。こうした場合、通常サイト側から旅館に空きの確認が入るというが、トリップドットコムからの連絡はなく、後日、「ご予約がキャンセルされました」とのメールが一方的に届いたのだという。