本屋プロレス、キャンプ場プロレス、さらに東京ドーム全域を使用したプロレスなど、リングを使わない「路上プロレス」で話題を呼んできたDDTが、新たな“戦場”に進出する。

(モノレールプロレスを発案した大和(左)と“大社長”高木。会見は千葉都市モノレール本社で行なわれた)
(C)DDTプロレスリング
12月20日の記者会見で発表されたのは、千葉都市モノレールを舞台にしたプロレス。「三井商事株式会社presents 千葉都市モノレールプロレス」と題し、1月12日に行なわれる。
当日19:00に千葉都市モノレールの臨時便を運行、始発の千葉駅から試合を始め、途中の駅からも続々と選手が途中参加してくる時間差入場バトルロイヤル形式だ。
銚子電鉄で「電車プロレス」を開催したこともあるDDTだが、モノレールでの闘いは初めてのこと。千葉都市モノレールは車輌を吊り下げる懸垂式のため、下方向への衝撃は厳禁ということで投げ技禁止に。正式なルールは「エニウェアフォール時間差入場投げ技禁止バトルロイヤル」となる。限定24席で観戦チケットも発売される。

(プロレスの記者会見とは思えないシチュエーション。写真左は千葉都市モノレールの小見さん)
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この企画は、DDTグループのガンバレ☆プロレスにも参戦しているフリーのレスラー・大和ヒロシの発案によるもの。「千葉をプロレスで盛り上げる、プロレスを千葉から盛り上げる」とプロモーターとしても活動をしている中で思いつき、「飛び込みで千葉都市モノレールさんにお話を持っていきました」という。
こうした企画は、当然DDTの大好物。“大社長”高木三四郎は「我々が得意としている路上プロレスの魅力をいかんなく発揮できる。ワクワクしてます」と意気込んでいる。

(コメントはモノレールの車内で行なわれ、青木の参戦も発表に)
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現在、発表されている出場選手は高木、大和に加えDDTのトップ選手であるHARASHIMA、竹下幸之介。そしてDDTに参戦中のMMA(総合格闘技)ファイター・青木真也の名も。
以前から「青木選手に路上プロレスを体験してほしい」と語っていた高木。モノレールプロレスは投げ技禁止、つまり打撃と寝技しかないということで、高木は「青木選手にはうってつけ。普段から最強ですけど、モノレールプロレスでは2倍くらい最強になってると思います」と煽りまくった。
これまで畳、マット、リング、ケージで闘ってきた青木がモノレールでどんな闘いを見せるのか、期待大にして要注意。まだ発表されていない参戦選手も気になるところだ。
会見に出席した千葉都市モノレール・営業課の小見隆一さんによると、投げ技以外は「お客様に危害が加わらなければ」基本的にOKとのこと。とはいえDDTといえばデタラメ&やりすぎを基本とする団体であり、その場の勢いも含め、予想を超える車内の使い方をしてくる可能性も充分にある。“事故”はなくとも、かなりの確率で何かしらの“事件”が起きそうな気がしてならない。
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