映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』の公開初日舞台挨拶が12月22日、新宿バルト9にて開催され、放送中の「仮面ライダージオウ」と本作で主演を務める奥野壮、前作「仮面ライダービルド」主演の犬飼貴丈をはじめとしたキャスト陣が集結した。

本作は、2016年から毎年冬に公開され、人気を博してきた「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」シリーズの最新作。平成という時代を駆け抜けてきたヒーローたちに「仮面ライダーは虚構の存在だ」という衝撃の事実が突き付けられ、平成仮面ライダーの歴史そのものを消し去ろうとするシリーズ最大の敵に、仮面ライダージオウ・仮面ライダービルドを中心とした歴代平成ライダーが挑む。
舞台挨拶には奥野、犬飼の他に、「仮面ライダージオウ」キャストの押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐、「仮面ライダービルド」キャストの、高田夏帆、武田航平、水上剣星、劇場版ゲストの大東駿介、福崎那由他、山口恭平監督も登壇した。

初日を迎えた心境を聞かれると、奥野は「ジオウチームとビルドチームで映画というのは初めて。どういう化学反応が起きているのか、僕たちもまだ観られていないので、すごく楽しみです」と期待を寄せ、犬飼も「早く届けたい気持ちがあったので、ドキドキと嬉しさで胸がいっぱいです」と笑顔を浮かべた。
さらに、クロストークの中で、先輩ライダーと共演した感想を問われると、奥野は「僕ら1、2話でも共演させていただいていて。僕たちの成長した姿を見せられたらと思って現場に挑んだんですけど、僕たちが成長したみたいに全然されていなくて、ショックを受けています」としょんぼり。

奥野の発言を受け、犬飼が「会った頃より体つきも目つきもたくましくなったかなっていうのは、久々に会って感じましたよね」と成長を称えると、奥野は「ありがとうございます」と感謝し、安心した様子だった。

しかし、先輩キャストたちの勢いのあるトークに、奥野がタジタジになる場面もあり、武田は「奥野、主役なんだからもっと堂々として平気だよ」と激励。そんな武田に対し、「圧力をかけている」との指摘が飛ぶと、武田は「かけてない!さっきの会場でふざけて『あいつら絶対一言も喋らせない』とか言ったけど、ふざけて言ってるだけで。間違った伝わり方する!」と憤慨し、客席は笑いの渦に包まれた。

また、シリーズ最大の敵、スーパータイムジャッカー・ティードを演じた大東は、自身も仮面ライダーに憧れを抱いてきた1人とのこと。「初めて現場で仮面ライダーに会った時『うわっ!ライダーかっこいい!』ってなったんですね」と回想しつつ、「子どもたちの憧れをここで生んでいるんだという責任をすごく感じました」としみじみ話した。

最後に、平成仮面ライダーが20作品目を迎えたことについて、奥野は「仮面ライダーというものが時代と共に生きているヒーローだからこそ、ここまで皆さんが愛してくれるような存在になったと気づかされました」とコメント。
一方の犬飼も「この映画では、仮面ライダーがフィクションだということが1つの大きなテーマになっていますが、ただのフィクションだったら、大きな20作という歴史は作れなかったと思います。僕たち仮面ライダーは『いつの時代も確かにここにいるんだぞ』と思いました」と、仮面ライダーという存在の大きさを強調していた。
映画『平成仮面ライダー20 作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』は全国公開中。















テキスト:水野梨香
写真:野原誠治
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