いよいよ年末に差しかかってきた今日この頃、今年の自分を省みると同時に来年はどういう自分でありたいかを考える人も多いのではないだろうか。そんな人のために、この冬、映画館で観られる実在の人物を描いた映画3本を、劇中に出てくる名言と共にご紹介。年末はパワフルに生きる彼らに背中を押してもらい、新しい自分で新年を迎えよう!

『ボヘミアン・ラプソディ』(公開中)
「自分が何者かは自分で決める」─フレディ・マーキュリー
興行収入 64億円、観客動員数467万人を突破、まだまだ勢いの止まらない『ボヘミアン・ラプソディ』。伝説のバンド「クイーン」のボーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を28曲の名曲と共に描いた本作からは、彼の「自分が何者かは自分で決める」を名言としてピックアップ。バンド結成から数々の名曲を生み出し、スターへの道を駆け上がっていく一方で、フレディが抱える様々な葛藤や苦悩は次第に「クイーン」の間にも不和をもたらす…最大の見所である20世紀最大のチャリティコンサート「ライヴ・エイド」を完全再現した圧巻のライブパフォーマンスが話題だが、そこに至るまでに様々な困難を乗り越えたフレディがこの言葉を発した時、誰もが涙すること間違いなし!

『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』(12月28日公開)
「大事なのは人目を引くこと。即行動すること。そして物事と関わり合うことよ」─ヴィヴィアン・ウエストウッド
2006年に英国人デザイナーとして初めてエリザベス女王より「Dame」の称号を授与され、77歳の今も現役で活躍し続けるヴィヴィアン・ウエストウッド。本作はデザイナーとして活躍するプロフェッショナルとしての姿、そして環境保護アクティビストとして精力的に活動する姿を3年にわたって密着取材したドキュメンタリー。今や成功者とも言える彼女だが、デザイナーとしての躍進と挫折、無一文からの再出発などその道のりは決して平坦でなかった。今回は映画の中から一言を抜粋したが、音楽とともにファッションで権力に抵抗した「パンクの女王」の言葉は、そのひとつひとつが働くすべての人に贈りたい名言だ。
『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(12月28日公開)
「人はできることより、できないことの方が多いんだぞ」─鹿野靖明
筋ジストロフィーという難病を患いながらも、自ら多くのボランティアを集めて自宅で自立生活を続けた鹿野靖明という人物を大泉洋が演じる本作。鹿野は24時間誰かの介助が必要にも関わらず、わがままでおしゃべりでずうずうしくて、平然と夜中に「バナナ食べたい」と言いだしては、ボランティアにバナナを買いに行かせるような人物だ。そんな彼に医学生の田中久(三浦春馬)や、田中の恋人で最初は不本意ながら活動に引き込まれる安堂美咲(高畑充希)たちボランティアは振り回されっぱなしの毎日…しかし生きることを1秒もおろそかにせず、心のままに生き、時にきつい言葉を投げつけ、ぶつかってでも相手を動かす鹿野を見ていると「人に頼ることの大切さ」や「人とのぶつかりを避けない大切さ」に気づくことが出来る。鹿野と交流することで次第に変わっていく田中や美咲のように、この映画を観れば、少しだけ自分を解放することが出来るはず!
(c)2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会
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