26日、韓国と北朝鮮を鉄道でつなげる、鉄道・道路連結事業の着工式が北朝鮮の開城で行われた。韓国からは趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相、北朝鮮からは李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員長が出席。その他に中国やロシアの政府高官らも招かれ、レール連結や道路標識の除幕のセレモニーが行われた。
 4月27日に行われた南北首脳会談の「板門店宣言」に盛り込まれていたこの連結事業。着工式によって南北融和が加速するかと思いきや、現時点で着工時期は未定。工事には北朝鮮への資材搬入が必要だが、これが国連安保理による経済制裁に抵触するため、クリアされなければ工事自体が始められない。着工式はあくまでも南北融和のムードづくり。カギを握るのは、やはり朝鮮半島の非核化をめぐる米朝関係なのか。