22日『VS 那須川天心 2nd』(AbemaTV)が放送された。1stシーズンから3か月を経て始まった、“神童”那須川天心に密着する格闘ドキュメンタリー番組だ。
大みそかのフロイド・メイウェザーとの大一番に向け、天心は米ネバダ州ラスベガスでのボクシング修行を実施した。
米ネバダ州ラスベガスにある、3階級制覇王者ホルヘ・リナレスのジムでトレーニングを積む天心は、「自分が今やってるのはキックボクシングですけど、『それでもいいから』っていうことで、本場のボクシングの一流の選手と一流のトレーナーと(練習を)やって、ちょっとは認めてもらえてるわけじゃないですか? それは嬉しいですよね、単純に」と心中を明かす。
一方で天心の父・弘幸氏は「1か月くらい前に来たかったですよね、正直」と本音を吐露。「彼(メイウェザー)と戦うっていうこと自体が特殊なことで、例えば一週間二週間やったって、なんか変わるってものでもないのかな」と準備期間の短さを悔やみつつも、「でも、まあ那須川天心だったら“いい結果”を出してくれるっていう手応えがちょっと掴めた」と、自らが育て上げた“神童”の活躍に期待を寄せた。
プロデビュー以降無敗の天心は「毎回毎回ハードルも上がりますし、周りに期待されているのも分かりますし、もちろん自分を応援してない人とかも『早く負けろ』って思ってる人もたくさんいますけど、それは自分が活躍していかないと言われないことなので」と、周囲の声を冷静に受け止める。
常に挑戦を続けてきた天心は「相手とか選んでないですからね、一切。『この選手はイヤだ』とか『この選手がいい』とかそういうのじゃなくて、本当に『格闘家です』って名乗れるのは、強い人と戦ってきた人だけであってほしいかなって自分は思ってます」と、格闘家としての矜持を見せた。
2018年を「内容の濃い」1年だったと振り返る天心は「メイウェザー選手とやるっていうのは、本当に運がいいのかな」と謙虚に語りながらも「勝ち続けてくると、今まで感じなかったものとかが感じてきたりとかもするんですよね最近。『期待されてるな』ってのも感じますし『またこの日がくるのか』っていう風に思うときもある」と告白。
「本当に(試合は)“非日常”じゃないですか。『またくるのか』っていう」と吐露する天心に、スタッフが「(観客は)この日がきた!」と試合を待ちわびている、と言葉をかけると「見る側としてはそうですけど、やる側としてはやっぱり気持ちは大事だなっていう風には思いますよ」と、淡々と無敗の強者としての思いを明かしていた。