色素が生まれつき少ないことで、髪や皮膚、瞳の色が薄くなってしまう遺伝子疾患「アルビノ」。およそ2万人に1人の発症率で、具体的な治療法はないという。
 海外ではその肉体が"人々に富を与える"と宗教的に考えられている地域もあり、国連独立専門家のイクポンウォサ・イロ氏が「臓器を摘出されたり切断されたりし、呪術に利用されている」という報告は衝撃を与えた。この10年間、アフリカ大陸の実に半数以上にのぼる28か国で、手足を切断されたり、殺害されたりするという事件が約700件も起こっているという。