2月21日から国立新美術館で開かれる「東京五美術大学連合 卒業・修了制作展」。女子美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、武蔵野美術大学が合同で約900点の絵画や彫刻を展示し、毎年約6万人が訪れる人気の展覧会だが、そのポスターデザインが「手抜きではないか」と話題になっている。
ポスターは、手書きのような円と線に大学名やジャンルなどが書いてあるだけというもの。SNS上では「例年に比べて今年は不安な線の画の中に緊張感あるフォントで大事なタイトル、大学名、ジャンルを書いてて、自然と文字に視線が誘導されてわかりやすい」「私はいいと思いますけどね。これだけ話題になった時点で勝ちだと思う」「締め切り五分前に苦し紛れに作ったらこうなる」「何か革新的なことをやろうとして大失敗したようにしか見えません……。アートとデザインを履き違えている気が…」と賛否両論があがっている。
このポスターを手がけたのは、多摩美術大学グラフィックデザイン学科の服部一成教授。東京芸術大学を卒業後、広告会社でデザイナーとして活躍した経歴を持ち、代表作はキユーピー「キユーピーハーフ」や大塚製薬「ポカリスエット・地球ボトル」など。制作の意図について広報担当者は「服部教授はデザイナーとして既成の概念にとらわれないグラフィックの表現を続けてきました。若い美術家たちの展覧会である五美大展に対しても同様です」としている。
（AbemaTV／『けやきヒルズ』より）
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