2月1日に行われたプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」の2回戦で、ローカル役満である「十三不塔(シーサンプーター)」が出現。Mリーグでは役として認められていないが、発生確率約1万分の1というレア役の成立が、麻雀ファンの間で話題を呼んでいる。
十三不塔とは、現行のルールでは採用されることの少なくなった麻雀のローカル役のうちのひとつ。親は配牌時、子は鳴きの入っていない最初のツモの完了時に、刻子(コーツ・同じ牌の3枚組)や順子(シュンツ・123や456などが順番に並んだ3枚組)はおろか、順子を構成する3枚組のうちの2枚を意味する搭子(ターツ)もまったくできておらず、さらに雀頭として対子がひとつだけある状態を特別に役満と見なすもの。発生確率は約0.009228%(約1/10837)と極めて低く、天和などには及ばないものの非常にレアな役とされている。
十三不塔となったのは東4局、親番のセガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)の配牌。14枚が並んだ時点で見事なまでにバラバラの配牌は、搭子がまったく存在せず北の対子が雀頭になる形で、十三不塔の定義に完璧に当てはまる状態だ。9種10牌と役満・国士無双が見える手でもあったため、解説陣や視聴者のほとんどは十三不塔に気付くことはなかったが、近藤のチームメイトであるセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が自身のTwitterで指摘した。
魚谷のこのつぶやきに対して「ローカル役満!」「ホントだー!」「初めて見ました」「すごい。よく気づきましたね」「久しぶりに聞いた」といった反応が続々と寄せられていたが、中には「十三不塔って何?」と役の存在自体を知らないというファンも。また、十三不塔の定義上まず間違いなく苦しい配牌になるため、「せっかくの親でこれは切ない」といったリプライも届いていた。
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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