昨年8月、ベストボディ・ジャパンプロレス旗揚げ戦でレスラーデビューを飾った白川未奈が、初勝利に向けて重要な一戦を迎える。舞台は2月8日の新木場1st RING大会。田村依里子とのシングルマッチだ。
グラビアタレントとしても活躍中の“闘魂Hカップグラドル”白川は、もともとプロレスファンだっただけに練習も試合も全力で打ち込んできた。デビュー直後にはメキシコ遠征を敢行、11月からは東京女子プロレスにレギュラー参戦し、キャリアを積んでいる。
ここまでタッグマッチでの勝利はあるものの、シングルで勝てていない白川。東京女子では11月以降にデビューした新人たちがお互いの闘いで勝利を経験しており、そんな状況に焦りもあるという。
「私は団体所属ではなくフリー。上に行くため、生き残るためにも結果を出さなきゃいけないと思ってます」
(ベストボディ・ジャパンプロレス、男子の中心選手は芸人・なべやかん。2.8新木場ではプロレスのコーチでもある大石真翔(DDT)とシングルで対戦。会見では弱気なやかんを大石が叱咤する場面も)
対戦する田村は柔道の実績がある。つまり“アスリート”としては田村の方が格上なのだが、プロレスの試合で競うのは“プロレスラー”としての力量だ。ベストボディ・ジャパンプロレスで3試合しか経験していない田村に対し、白川はプロレス優先のスケジュールで11月以降、毎週のように試合をしている。
「私のほうが試合数も練習量も多いし、何よりプロレスに対する思いと覚悟が違います。“楽しい”だけでプロレスをやっている人とは違う。勝ちたいし、負けるはずがない」
柔道とは違う、プロレスならではの強さを身につけてきたという自負が白川にはある。プロレス界でもグラビアの世界でも生き残り、のし上がっていきたいという切実さに加え、自分が活躍することで愛してやまないプロレスを少しでも広めたいという思いも原動力だ。白川曰く「結果を出したからこそ発信できることもあると思うので」。新設されるベストボディ・ジャパンプロレスのベルト、新人賞、さらには海外進出と野望も尽きない。
(ベストボディ・ジャパン協会CEOでもある谷口智一、ボクシングとシュートボクシングで日本王者になった鈴木悟(右端)はタッグでの対戦が決定)
「今回は同日デビューの選手が相手。これまでのようなチャレンジマッチとは違う」
文字通りの“必勝”。グラビアタレントがプロレスにかける本気を、あらためて確認する試合になりそうだ。 文・橋本宗洋
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