10日、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送された。
番組には『平成監獄面会記』の著者・片岡健氏が登場。同著は片岡氏が全国各地の刑務所や拘置所で面会した殺人犯(まだ裁判で有罪が確定していない者や、冤罪の疑いがある者を含む)の中から個性が際立つ人物について描かれたもの。
他にも『絶望の牢獄から無実を叫ぶ』という冤罪を取り扱った本も執筆している片岡氏。竹山が、夏祭りで提供されたカレーに毒物が混入され、それを食べた67人が中毒症状を起こし、うち4人が死亡した「和歌山毒物カレー事件」において死刑判決が出た、林真須美死刑囚について「どう思ってますか?」と聞くと、片岡氏は「私はやってないと思ってますね」と私見を述べた。
片岡氏は「何回も会いましたし、現場にも行きましたし、関係者にも話を聞いて」と事実を追求してきたことを説明。竹山は「物的証拠は一個もないわけじゃないですか?」と尋ねると、片岡氏は「確たるものはない」と回答する。
「全然違うと思いますね、まず動機がないですし」とキッパリ否定する片岡氏に、竹山は「なんで裁判やり直そうかってことになかなかならないんですか?」と疑問をぶつける。これに片岡氏は「死刑判決なんかを一回出しちゃうと、よっぽど『無実の証拠を出さないと』っていうことになりますね」と言葉を選びながらコメント。
これに竹山は「司法のプライドですか?」と切り込むと、片岡氏も「司法のプライドというのはありますね、間違いなく」と断言する。
毒物カレー事件では、混入されたというヒ素の鑑定結果について「ちょっと違うんじゃないかという専門家の先生も出てきて、そこから覆せるんじゃないかっていうことで弁護団は一生懸命やってます」と、新たな展開があることを明かして「いろいろ動きがあると思うんで、ぜひ注目してください」と視聴者に呼び掛けた。
(C)AbemaTV
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