
(2月10日の成城ホール大会では公開調印式を実施。それぞれの思いを語った)
2月23日の東京女子プロレス・新宿FACE大会で、TOKYOプリンセスタッグ選手権が行なわれる。王者チームは坂崎ユカ&瑞希。4度目の防衛戦だ。
1.4後楽園ホールでは中島翔子&里歩を下し、“絶対王者”感も漂ってきたチャンピオンに今回挑むのは、才木玲佳と小橋マリカの「マッスルJK」タッグだ。2人は昨年5月の後楽園でベルトを巻いたものの、小橋のケガにより返上している。空位になった王座に就いたのが現王者だ。
負傷欠場、ベルト返上で悔しい思いをしたが、だからこそ強くなれたと小橋。中学生でデビューした彼女も春からは高校3年生となるだけに「JKレスラー・小橋マリカとして結果を残す意味でも、才木さんとベルトを巻きたい」とも。
“筋肉アイドル”才木は今回のタイトルマッチを「一石二鳥のチャンス」だと語っている。それは「ベルトと海外へのアピール」だ。チャンピオンの坂崎は、5月25日にアメリカで開催されるAEWの旗揚げ戦に出場することが決定。海外ファンからの注目も高まっている。AEWはケニー・オメガが副社長を務めることでも話題の新団体。坂崎にとって大きなチャンスだが、その坂崎を倒すこともアピールになるというわけだ。

(前哨戦では瑞希が小橋に勝利。この結果は王座戦にどう影響するのか)
小柄で童顔、見た目にはレスラーのイメージがまったくない坂崎(アメリカのファンには余計そう感じられるだろう)。それでいてMMAの要素を取り入れたグラウンド、超高速の空中殺法を使いこなす。2度目のアメリカ遠征で、現地のファンに大きなインパクトを与えるはずだ。坂崎自身、このアメリカ遠征を強いモチベーションにしており「絶対にタイトル防衛して、ベルトを持ってアメリカに行きたい」と言う。単に個人的な野望ではなく「東京女子プロレスが世界の中にあるんだよっていうのを見せたい」という思いからだ。
日本では他団体との本格的な交流がない東京女子。しかし世界的にはプロレス界とつながっており、その実力を“外”に向けて証明する絶好の機会がAEW参戦なのだ。2.17DDT両国国技館大会の本戦にも出場、これからアイアンマンヘビーメタル級のベルトも獲得し、2冠王としてアメリカに行きたいと坂崎。パートナーの瑞希は「2人で肩を並べているからには、ユカさんに劣ってあるわけにはいかない。自分で勝ちを取りにいきたい」と意気込む。

(2.23新宿大会では辰巳リカが負傷欠場から復帰。ハイパーミサヲと対戦する)
さらに坂崎にとっては、才木は「私の運命に大きく関わってくる選手」。一昨年夏、シングル王座を奪われた相手が才木なのだ。チャンピオンとして短命に終わったことを、坂崎は「セミになった」と表現している。今回は坂崎の“リベンジ”でもあるのだ。4選手それぞれのテーマがあ明確になったことで、このタイトルマッチがさらに興味深いものになったと言えるだろう。
文・橋本宗洋
写真:(C)DDTプロレスリング
(C)AbemaTV
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