5日夕方、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告について、東京地裁が保釈を認める決定をした。これに対し検察側は決定を不服として準抗告、保釈は今夜以降になる見通しだ。
 ゴーン被告は日産に存在を与えた特別背任などの罪で1月に追起訴されており、2回にわたって保釈請求をしたが、東京地裁はいずれも保釈を認めない決定をしていた。
 元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士に代わって弁護人に就任した"カミソリ弘中"こと弘中惇一郎弁護士は4日の会見で「常識で考えて、刑事犯罪になるような事件ではないのではないか。無罪が取れておかしくない」と主張。保釈請求については「情報交換できないような工夫をコンピューターにしたり、監視カメラを使ったりすることを裁判所に提案している」と明かしていた。