7日、全国から集まったタクシー約400台が経済産業省を取り囲み、「ライドシェア」で自らの客を奪われることに反対の声を挙げた。
ライドシェアとは、スマートフォンアプリで配車を依頼すると、一般ドライバーが自家用車で迎えに行き目的地まで運ぶサービス。スマートフォンの普及やアプリ開発などにより、すでにアメリカや中国など世界中で急速に普及している。
日本では、一般の人が自分の車を使って無許可でタクシー営業することは“白タク行為”として禁止されてきた。しかし2015年、安倍政権が交通機関が十分ではない一部地域で白タク解禁の意向を示して以来、経産省はライドシェア解禁に向けた動きを進めてきた。
さらに、アメリカのライドシェア最大手「Uber」へ出資するソフトバンクの孫正義社長は「(ライドシェアが法律で禁止されている)そんな馬鹿な国の日本があるという状況の中で、過去を守りたい、未来を否定する。もう考えられない状況だ」と解禁を強く求めている。
このような状況に対し、タクシー運転手らの労働組合が猛反対。AbemaTV『けやきヒルズ』がデモに参加した運転手に話を聞いたところ、「仕事とられるのも嫌だし、これだけタクシーが多いのに素人のドライバーさんが出てくるのも危ない」「ライドシェアが広まると我々の賃金も当然下がることになる。そうすると生活できなくなる」などの意見が寄せられた。
主催者発表によると、今回のデモにはタクシー400台に運転手ら約500人が参加したということだ。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
▶【映像】“ライドシェア反対”デモの様子
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