3月9日の女子MMAイベントDEEP JEWELS後楽園ホール大会では、注目の強豪対決が組まれている。メインイベントとして行なわれる、前澤智と浅倉カンナの一戦だ。久々のJEWELS参戦を果たす浅倉は、RIZINでの活躍が知られる選手。一昨年のRIZIN女子GPでは決勝でRENAを下し優勝。昨年のリマッチにも勝っている。しかし昨年大晦日のタイトルマッチ(女子スーパーアトム級王座決定戦)では、世界トップファイターである浜崎朱加に完敗。今回は再起をかけた一戦だ。
しかも、そんな重要で対戦する前澤は、JEWELSのチャンピオン。浅倉にとっては試練と言える闘いだ。逆に前澤にとっては、RIZINファイターを喰うチャンス。日本の女子格闘技において屈指の好カード、かつシビアな対戦に向け、両者は大会前日の公式計量をクリアした(49kg以下)。
前澤は「花粉症になってしまったようで」と苦笑いしつつ「カンナちゃんとは一緒に練習もさせていただいてたんですけど、私はヨーイ、ドンでケンカができるタイプだと思ってるんで。一本取りにいきたいと思います」と気合い充分。アグレッシブな闘いを宣言した。
対する浅倉は「前澤チャンピオンと試合ができることを嬉しく思います。明日はしっかり強さを見せて、負けからの成長を見せられたらと思います」とコメント。再起戦というプレッシャーを意識しないのではなく、あえて受け止め、その上で成長を見せたいと語った。今年のテーマは「RIZINのベルトに近づくこと」だけに、勝ち負けはもちろん成長ぶりを見せることも重要になってくる。
(レイナは68kg以下契約で上田と激突。大型ファイター同士の対戦だ)
この大会のセミファイナルには、人気選手KINGレイナが登場。柔道で実績を持つ上田真央と対戦する。日本の中量級~重量級女子エースとして期待されているレイナだが、RIZINでは連敗を経験。MMAファイターとしてもう一段階上に行くため、踏ん張りどころを迎えていると言っていい。
レベルアップを期してアメリカでの練習も敢行したレイナ。「アメリカで練習してきた成果を見せたい」と意気込む今回の試合は、内容的にも満足のいくものにしたい。
他にも渡辺華奈が初の国際戦、富松恵実vs青野ひかるのアトム級新旧対決など興味深いマッチメイクが並んだ3.9DEEP JEWELS。RIZINにも続く、女子格闘技の最前線がここにある。
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