様々な高級品を買うセレブたちが、ある物を買い漁っているとして問題になっている。
英ガーディアン紙によると、「去年秋からアメリカを代表する古生物学者たちが恐竜の化石の売買を世界的に中止するように求めている」とのこと。富裕層のコレクターによる需要が増え、恐竜の化石が年々高騰しているという。
化石コレクターとしては、アメリカの俳優、ニコラス・ケイジやレオナルド・ディカプリオなども有名。2007年、オークションにティラノサウルスの頭蓋骨が出品された際には、ニコラス・ケイジが約3000万円の入札でディカプリオを破るものの、それが盗品だったことが発覚し返却されたという事態もあった。
そもそも恐竜の化石にはどれほどの値段がつくのか。ティラノサウルスの骨格にはかつて約11億円がついたことがあり、トリケラトプスの頭蓋骨なら約1900万円~4500万円。化石は発掘現場や博物館から盗まれるなどしてオークションに出品されるという。学者らは「私的なコレクションに入ってしまうと、膨大な漁の情報が失われてしまう」と主張している。
この問題について、歴史学者で東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏は歴史資料でも同様のことがあると指摘。「学者の気持ちはもの凄くわかる。人によっては見せてくれなくなってしまい、そうすると僕たちにはどうしようもできない」と話した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)









