今年1月、放射性物質であるウランがインターネットのオークションサイトに出品されていたという衝撃のニュースが報じられた。出品者の男性が警察の聴取に対し「海外のサイトで購入した」と話したとされ、原子力規制委員会が「ウランなどの放射性物質の許可・届出がない取引は法令違反」と注意を呼びかける事態に発展した。
 ネット関連の問題を取材している『ラジオライフ』誌の小野浩章編集長は「研究機関や専門業者などが正式な手続きを踏まないと買えなかったものが流出、それを悪用する人が増加している」と指摘、表面化しているのは氷山の一角だと警鐘を鳴らす。