将棋の竜王戦1組ランキング戦が3月26日に行われ、渡辺明二冠(34)が豊島将之二冠(28)に109手で勝利、“二冠対決”を制し、今年度の成績を40勝10敗、勝率を8割に乗せた。
8つあるタイトルのうち、複数を保持するのは渡辺二冠と豊島二冠の2人だけ。渡辺二冠は王将位を奪取、棋王位を7連覇しタイトル通算を22期まで伸ばすと、豊島二冠も初タイトル奪取から一気に二冠と、どちらも今年度の将棋界をリードした2人の“頂上決戦”に、将棋ファンの注目も集まっていた。
前日まで対戦成績で11勝5敗とリードしていた渡辺二冠は、この日の対局では夜戦に入ったころには五分の展開かと思われたが、確実に優勢を築き上げ、豊島二冠の反撃にもしっかり対応。若き実力者相手に快勝を収めた。
これで渡辺二冠は、1組準決勝に進出。次局は木村一基九段と対戦し、勝利すれば本戦出場が決まる。敗れた豊島二冠は、出場者決定戦にまわり、4位での本戦出場を目指すことになった。
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