24日、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送された。
竹山はオープニングトークで、長い闘病生活の果てに3月9日に亡くなってしまったという17歳の少年が友人に残した遺言を紹介。竹山は少年とは知り合いではないものの、その内容を読む機会があったといい「その子が生きた証を少しでも知っていただけると」と視聴者に向けて実際の文章を読み上げた。
「まず死ぬってなんだ?呼吸が止まった瞬間か?脳がいかれて会話ができなくなった瞬間か?俺は違うと思う。人から忘れられた時だ。だから、まずみんなにお願いだ。◯◯◯◯(少年の名前)という人物を忘れないでくれ。なんで俺が病気になっちゃったんだろうな。天才薄命としか納得できない。神様もひどいもんだな。俺は今まで人生成功だらけだったと思う。いい家に生まれて、幼稚園・小学校時代、欲しいものは手に入れて、友達もたくさんいて、元気で、勉強も運動もできて、受験全部受かった。中学入ってからも友達たくさんいて、部活もゲームも楽しんで、すごいヤツにたくさん出会って、本当によかった」
少年は亡くなる日の朝にスマートフォンでこの文章を入力したという。その後、入力する力も尽きてしまった少年は、口頭で友人に次の言葉を残したそうだ。
「普通に歩けること、食事できること、学校に行けること、生きていることは当たり前じゃなくて奇跡なんだ。だからどんな辛いことがあっても命だけは大切にしてくれよ。生きてたらなんとかなる」
この言葉を残した1時間後、少年は亡くなってしまったという。竹山は「この子はすごく生きたかった、一生懸命人生を楽しんでいたんだと思う。でもある時病気になって、最期に自分の存在意義というか、存在していた証を残したかったと思う。この間まで一生懸命生きたことをちょっとでも皆さんの胸に留めて頂ければ、何かこの子の役に立つことができるのかな」と訴えかけた。
さらに、少年の遺言は永六輔さんの言葉と共通する部分があるという。竹山は度々ラジオ番組に呼ばれ出演したそうだが、永六輔さんは常々「人間が死ぬということは命が終わった瞬間じゃない。自分を知っている人全員が亡くなった時にはじめて自分も死ぬんだ」と話していたといい、「長く生きた永六輔さんが言っていたことを、17歳の少年が自分の遺言に書いていたことに驚いた。ぜひともこの子の生きた証を皆さんに伝えなければ」とこの話をするに至った心境を明かした。
(C)AbemaTV







