その舞台は、オープンしたばかりのサイバーエージェント新拠点・Abema Towers。路上プロレスは、いわばDDTからの引越し祝いだ。そしてこのチャンスに、以前からサイバーエージェント・藤田晋社長の唇を狙っている男色ディーノが参戦。MCのアルコ&ピース・平子、ゲストの那須川天心が見守る中、仲間のレスラーたちも交えて真新しいオフィス内で次々とバトルが展開されていった。
闘う相手は、藤田社長の警護にあたる“大社長”高木三四郎が送り込む刺客たち、および社内で勤務中の選手たちだ。DDTの路上プロレスでは、その舞台で選手が偶然、働いていることが多いのだが、深く考える必要はない。
まずはビル入口で高木と樋口和貞&渡瀬瑞基の警備員を、ディーノ&上野勇希&大石真翔が撃破。この時点で退社する社員たちがギョッとする姿が多数、見られたのだが、ここはまだ序盤中の序盤だった。
ビルに突入したディーノたちは4F、AbemaTVオフィスへ。藤田社長の居場所を探していると、あくまで偶然だが勤務中の女子レスラー・万喜なつみと愛野ユキを発見。PCのキーボードに何やら打ち込む万喜だったが、ユキともどもその姿はプロレスのコスチュームなのだった。
「あれ、何やってんの?」と絡んでいくディーノ軍の山下実優と白川未奈。万喜は「仕事中なんで邪魔しないで」ということで、結局プロレスで対戦することに。広いフロアに社員たちのデスクが並ぶ中で、ミーティングにも乱入しつつ闘っていく4人。その光景が生中継され、映像を業務としてチェックしている社員もいるというシチュエーションだ。
マットではなく硬い床、机はじめあらゆるものが武器となるハードな闘いで、山下は万喜を椅子に座らせ高速回転でダメージ(目が回る)を与える場面も。一方、白川はロメロスペシャルをデスク上で披露した。
最後は山下が必殺技のクラッシュ・ラビットヒート(ランニングキック)をユキに決めた。しかもフロアを全力疾走しての一発で、リングでの試合ではあり得ない助走がついただけに威力も抜群だ。山下は東京女子プロレスのシングル王者。タイトル防衛戦を控えた時期だったが“路上の実力”を見せつけていた。
しかし、勝ちはしたものの路上プロレスのダメージは大きく、ここで力尽きる山下。こうして大きな犠牲を出しながら、ディーノは藤田社長の唇を狙って闘い続けたのだった。なお、白川はサイバーエージェントの社員を相手に「婚活したい」ということでフロアに残っていたが、そちらの結果、成果は明らかになっていない。
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