「人質司法だ」ゴーン容疑者再逮捕で会見の弘中氏「追起訴はあっても、逮捕は全く予想できなかった」
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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が4日、オマーンの会社に日産自動車の機密費を支出して会社に損害を与えた特別背任の疑いで東京地検特捜部に4度目となる逮捕をされたことを受け、ゴーン容疑者の弁護人を務める弘中惇一郎弁護士が都内で記者会見を行い「逮捕の容疑というのは以前から報道でも書かれているもので、現在起訴されている事件と一連の事件で目新しいものではない」と検察の対応を批判した。

「人質司法だ」ゴーン容疑者再逮捕で会見の弘中氏「追起訴はあっても、逮捕は全く予想できなかった」
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 ゴーン容疑者は4年前から去年までに中東オマーンにある子会社を通じ、日産自動車の機密費合わせて1500万ドルを支出。このうちの500万ドル、日本円にして約5億6300万円を受け取って日産に損害を与えた特別背任の疑いが持たれている。特捜部はゴーン容疑者の認否については明らかにしていない。

 先月6日の保釈からわずか1カ月での再逮捕に対して、弘中氏は会見前「証拠を集めて立件できると思えば予定通り普通に追起訴すればいいのであって、何のために身柄を取るのかよく意味が分からない。強いていえば、いわゆる人質司法としてゴーンさんをまた痛め付けることによって局面を検察に有利にしようということだということは分かるが、非常に不適当な方法」と4度目の逮捕を批判していた。

 さらに会見で弘中氏は「3月5日に東京地裁で保釈が許可され、それに対する検察官の準抗告も棄却された。裁判所の方で罪証隠滅の恐れはないし、逃亡の恐れもないということがはっきり確認された。その後、保釈の条件を守りながら公判の準備をしてきた。裁判官との協議の中で、裁判官から追加の起訴はあるのかないのか質問した際、検察官は追起訴はあるともないともはっきりしないが、3月末にははっきりさせると答えた。ところが4月1日になっても連絡が無いので、こちらから連絡をしたところ、そのことについては何も言えないという態度だった。追起訴はあるかもしれないと思っていたが、逮捕になるとは全く予想できなかった」と話している。

 ゴーン容疑者は再逮捕を受け、自身のPR会社を通じて「けさの私の逮捕は憤りの起きる恣意的なものだ これは検察を操作することで私が自分を弁護することを阻止しようとしているある日産の人物たちによる新たな策略の一部だ なぜ私を逮捕しに来たのか 進行中の訴訟手続きを何ら妨害していないのに 私を打ちのめすためか 私は潔白だ 私に対するいかなる根拠のない告発や咎めに対して潔白だ 108日間の誤った拘留のあと 今日の私の最大の希望は公平な裁判を受けることだ 私は断固として戦い 来週の記者会見で自分を弁護する論拠を述べるつもりだった 公正に裁かれたいという願いが尊重されるなら 潔白となるだろうことを私は確信している」とコメントを発表している。

 なお弘中弁護士の会見は現在も続いている。

(C)AbemaTV


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