日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が4日、オマーンの会社に日産自動車の機密費を支出して会社に損害を与えた特別背任の疑いで東京地検特捜部に4度目となる逮捕をされたことを受け、ゴーン容疑者の弁護人を務める弘中惇一郎弁護士が都内で記者会見を行い「逮捕の容疑というのは以前から報道でも書かれているもので、現在起訴されている事件と一連の事件で目新しいものではない」と検察の対応を批判した。
ゴーン容疑者は4年前から去年までに中東オマーンにある子会社を通じ、日産自動車の機密費合わせて1500万ドルを支出。このうちの500万ドル、日本円にして約5億6300万円を受け取って日産に損害を与えた特別背任の疑いが持たれている。特捜部はゴーン容疑者の認否については明らかにしていない。