9日、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者の弁護人を務める弘中惇一郎弁護士が会見を開き、再逮捕前に撮影された約8分間にわたるゴーン容疑者の動画を公開した。
動画を公開した経緯について、弘中弁護士は「4月の中旬に予定していたゴーン氏の肉声による会見が、もしかしたら検察の妨害によってできなくなるかもしれないということを懸念して準備したもの」と説明。また、その内容については「『陰謀』という言葉が出てくるが、誰が日産の中で陰謀を働いたのかということが実名で出てくる。これは弁護団の判断と本人の了解を得てその実名部分をカットした」という。
記者からビデオを編集した意図について質問が出ると、弘中弁護士は「編集したのは陰謀を行った主要な方々の実名部分についてのみ。時間としても20~30秒短くなっただけだと思う。国内で編集前のものを公開したこともない」と回答。
また、編集したことによる名前のリーク、情報流出のリスクについてのゴーン氏の見解については「リークというのは正しいやり方ではないので、それを真似ることはできない。また、ビデオの中で実名を列挙するということは法律的なリスクが伴う。弁護団はゴーン氏と席巻してよく話をしたうえで、(ゴーン氏も)納得して削除に応じた」と説明した。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)