![北野武、天皇陛下即位三十年を祝う式典でボケ連発「不届き者を2人も出した『アウトレイジ3』を…」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/5/c/724w/img_5caccd60fd80a64e2f49162df09a4837195849.jpg)
「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝の集い」が10日、東京国立劇場で行われ、各界から約1800人が出席。安倍総理らの式辞に続いて、芸能界を代表してタレントで映画監督の北野武(72)が祝辞を述べた。
「ちょうど60年前の今日、当時12歳だったその日、母に連れられて日の丸の旗を持つ大勢の群衆の中にいました。波立つように遠くの方から歓声が聞こえ、旗が振られ、お2人が乗った馬車が近づいてくるのがわかりました。母は私の頭を押さえ『頭を下げろ!決して上げるんじゃない』とポコポコ殴りながら、『ばちが当たるぞ』と言いました。私は母の言うとおり、見たい気持ちを抑え頭を下げていました。そうしないと、ばちが当たって急におじいさんになっていたり、石になってしまうのではないかと思ったからです。そういう訳で、お姿を拝見することは叶いませんでしたが、お2人が目の前を通り過ぎていくのははっきりと感じることができました。
私が初めて両陛下のお姿と接したのは、平成28年のお茶会の時でした。なぜか呼ばれた私に両陛下は『交通事故の体の具合はどうですか』『あなたの監督した映画を見ています。どうかお体を気をつけてください』『頑張ってください』とお声を掛けていただきました。この時、両陛下が私の映画のことや体のことまで知っていたんだと驚き、不思議な感動に包まれました。ただ、今考えてみれば、両陛下がご覧になった映画が、不届き者を2人も出した『アウトレイジ3』ではないことを祈るばかりです」
冒頭のお辞儀でマイクに頭をぶつけ、出だしに「祝辞、衆議院……あっこっちじゃない」と挟むなど、ユーモアを交えた祝辞で会場の笑いを誘った武。「お土産でいただいた銀のケースに入っているこんぺいとうは、今や我が家の家宝になっており、訪ねてきた友人に1粒800円で売っております」と再び笑わせ、「改めて平成という時代に感謝いたします。また、ずっと国民に寄り添っていただける天皇皇后両陛下のいらっしゃる、日本という国に生を受けたことを幸せに思います。ありがとうございました」と結んだ。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)