『福寿草』、『私はチャン・ボリ!』といったドロドロ系ドラマで、視聴者を引きつけて離さない強烈な演技を見せてきたイ・ユリが2役を演じ分け、無念の中で死んでいった母と愛する人を奪われた自分自身の仇である母娘に挑んでいく復讐劇。出生の秘密、交通事故、入れ替わり、裏切りといったおなじみの設定が次々と登場する盛りだくさんの展開で、韓国では最高視聴率21.3%を記録した。
貧しいながらも、母とふたりで幸せな日々を送っていたナヨンは、12歳の誕生日の当日、食事に出かけたレストランで自分と瓜二つの少女の噂を聞く。ナヨンからその話を聞いた母ユネは、ナヨンの実父であるギョンワンを奪って結婚したユギョンのもとを訪れ、自分が彼の娘を産んでいた事実を告げる。驚いたユギョンに殺されそうになったユネは、通りがかったトラックに轢かれて命を落とす。ユネの死を知ったギョンワンは自分の娘だと知らぬままナヨンを家に連れ帰る。その後、彼女がユネの娘であると気づいたユギョンと一人娘のセジンはナヨンに冷たくあたり、結局、彼女は養護施設に送られてしまう。
母とふたり暮らしだったヒロインが、母の交通事故死、知らぬ間に巡り合っていた父の家からの追放、長年付き合っていた恋人の裏切り、といった試練を乗り越え、自分を不幸に陥れる人々に立ち向かっていく姿を描く『凍える華』。不屈のヒロインから稀代の悪女までドラマごとに強いインパクトを残してきたイ・ユリが、初恋の相手に尽くしてきた女性ナヨンと、大会社を経営する両親の愛情をいっぱいに受け、自分の思うままに生きてきた記者ドヒというまったく違うふたりの女性を演じている。ドラマの後半では、「なぜふたりが瓜二つなのか?」という謎の答えも明らかになり、「ドヒのふりをしているナヨン」という“第3の”キャラクターも登場。さらにパワーアップしたイ・ユリの実力をたっぷり楽しむことができる。
ヒロイン、ナヨンの恋人を奪うセジン役は、14年の『白夜姫』で「実母に復讐する」強気な主人公に扮したパク・ハナ。恵まれた環境を活かして愛する男性を手に入れたものの、心から安心することのできない苛立ちを華やかに表現している。『シンデレラと4人の騎士<ナイト>』のキム・ヘリ演じる母ユギョンとの親子2代にわたる悪縁の結末に注目したい。
美しくパワフルな女性たちに翻弄される男性キャラクターもバラエティに富んでいる。野心を持ってユギョンと結婚した後もナヨンのことがなかなか忘れられないテジュン役を『パパはスーパースター!?』でもイ・ユリと共演しているソ・ジュニョン、「結婚をあきらめていない」というアリバイ作りのためドヒと見合いをするセジンの叔父フィギョンを『お願い、ママ』のソン・ジョンホ、すべての関係の出発点をとなるセジンの父ギョンワンを『伝説の魔女~愛を届けるベーカリー~』のイ・ジョンウォンが演じている。
『凍える華』はAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて4月26日(金) 14:00より放送