RIZINの2019年初開催が目前に迫ってきた。4月21日、横浜アリーナ。昨年大晦日以来の大会には、堀口恭司、RENA、そして那須川天心と人気選手が集結する。大晦日にエキシビションながらフロイド・メイウェザーとの“ビッグファイト”を実現させた那須川は、今回“パッキャオからの刺客”と対戦することになった。
RIZINはメイウェザーと並ぶボクシング界のスーパースター、マニー・パッキャオとコンタクト。選手の交流などを行なっていくという。4.21横浜では、その第一弾としてパッキャオ推薦選手のフリッツ・ビアグダンとキックルール対戦する。
WBCムエタイのフィリピン王座を持つというビアグダンを、那須川は「侮れない相手」と語っている。ONE Championshipに出場しているMMAファイターも含め、今のフィリピンは有望格闘家を次々に輩出しているのだ。未知数かつ油断はできない相手、しかも試合が決まってから本番までの期間が短い今回の一戦だが、那須川はしっかり準備してきたという。
食事やウェイトトレーニングなど、3月のRISEの前から肉体改造にも取り組み、より“世界に勝つ”ための体を作ってきた。今回はその成長過程を見せる闘いでもある。メイウェザー戦、3月のRISEでの衝撃的KOと、那須川の知名度は世界的にも上昇中だ。今回は来場するパッキャオとの“遭遇”も期待されるところ。
「会場を巻き込んで、世界中を巻き込んでいい試合を」
公開練習ではそう語った那須川。彼自身が見据える風景も、以前より広いものになっているのだろう。RIZINとパッキャオのコンタクトは、メイウェザーの会社TMTの協力で実現したものだったという。そのTMTは日本での格闘技イベント開催を狙い、そこにRIZIN、パッキャオも参画していくとか。日本における格闘技がさらに注目度を高め、大きなものになっていく中で、那須川天心という選手の存在もより輝きを増していくだろう。