昨年に続き、北朝鮮の国会にあたる最高人民会議の本会議を欠席した金正恩委員長。しかし今年は金委員長の席そのものがなくなっていた。実は先月行われた「代議員」の選挙に立候補しなかったことで、議員ではなくなっていたのだ。
これまでの北朝鮮では憲法に基づき、国務委員長の金正恩氏が「最高領導者」「同志」、「最高人民会議常任委員長」の金永南氏が対外的な国家元首の役割を果たしてきた。しかし今回、退任した金永南氏の後任に就いた崔竜海・第一副委員長が13日、「金委員長は朝鮮人民の“最高代表者”で国全般を指導する国家の“最高職責者”の地位に就かれた」と述べており、最高人民会議で憲法が改正され、金正恩委員長が国家を代表する別格の存在になったとする報道もある。