4月28日、シードリング所属の人気選手・中島安里紗が新宿FACEでプロデュース興行を開催する。『平成最後の中島安里紗プロデュース大会』と題し、中島は全5試合中3試合に登場。しかも単に“主役だから出番が多い”というだけでなく、すべての試合に意味がある。
メインイベントは、シードリングを率いる高橋奈七永とのシングルマッチ。高橋との闘いは中島にとっての大きなテーマであり、高橋に勝ちたいからこそ、フリーだった中島はシードリングに入団している。
第3試合では名タッグ「ベストフレンズ」のパートナーである藤本つかさ、さらに彩羽匠と組んで世志琥&星ハム子&宮城もちと対戦。これは「平成最後のベストフレンズ」結成であると同時に彩羽vs世志琥のシングルマッチ前哨戦でもある。第1試合にも中島が登場。しかもタイトルマッチで、沙恵と保持するシードリングのタッグ王座をかけて高瀬みゆき&有田ひめかと対戦する。この対戦はリマッチ。前回は王座決定戦で、予想外の短時間決着となった。
高瀬と有田は「女優によるプロレス団体」を旗印とするアクトレスガールズに所属。高瀬は女優、有田はアイドルとして活動してきた。そんな2人を、中島は「アイドル崩れ」と罵倒している。芸能界からのプロレス挑戦は今や珍しいことではなく、とりわけ高瀬と有田はキャリアこそ浅いものの試合ぶりを高く評価されている。しかし、3月の王座決定戦では有田が中島のジャーマンを返せず。中島曰く「こっちが驚くほどあっさり」負けて、試合後にも「やっぱりアイドル崩れ」と罵倒されている。
それでも中島が再戦を受けたのは、高瀬の悔しさと闘争心に満ちた目を見たからだという。高瀬と有田にしてみれば「アイドル崩れ」という言葉は絶対に認めることができない、払拭しなければいけないものだ。挑戦者組はホームリングで結果を残し、勢いをつけて乗り込んでくる。選手としての大きなターニングポイントに臨む2人を受けて立つ形中島にとっては、1試合目からハードな闘いになるはず。しかし中島にも「ちゃんと闘って」勝った上でチャンピオンを名乗りたいという気持ちがあるようだ。試合にかける思いの濃さでは、第1試合からメインイベント級だと言っていい。
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