地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな！！」が、AbemaTV（アべマTV）で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントの岡田結実、モデルのねお、超特急のユーキが出演。今回の“しくじり先生”は俳優の黒石高大だ。
昔は愚連隊の総長を務めるほどのヤンキーだった黒石。仲間に勧められ、ノリと勢いで総合格闘技イベント「THE OUTSIDER（ジ・アウトサイダー）」に出場したものの、対戦相手に2秒で失神KO負けするしくじりを経験してしまう。
当時「周りに怖がられたい」と思っていた黒石にとって、このしくじりはあまりにつらい出来事だったが、この試合後に本当の地獄が始まった。屈辱的な失神動画が、一瞬でネットに拡散されてしまったのだ。
黒石は「調子にのっているヤンキー×超恥ずかしい失態＝ネット世界のごちそう」と見出した“公式”を提唱。日本だけでなく世界中で“黒石いじり祭り”が始まった。動画に対するコメントには「こんな弱いやつがリーダーって！」「試合開始まで10秒スキップしてたら終わってた」などの声が寄せられた。
この経験から「その場のノリでかいた大恥は、その場限りで終わらない」と教訓を得た黒石。「勢いで行動して、恥をかいて本当につらいのはその後」と、自身のしくじりを振り返った。
さらにこの後、「一番キツかった出来事」が黒石を襲う。当時、黒石の妹はキャバクラで働いていたが、ある客が妹だと知らずに黒石の失神KO動画を見せてしまう。それに腹を立てた妹は「お兄ちゃんは弱くない！」と、水を客にぶっかけて大喧嘩をしてしまったのだ。
妹が家に帰ってきたとき、黒石はベッドで寝ようとしていたが、母親に泣きながら客との喧嘩を話しているのが聞こえてきたという。それを聞いた黒石も「俺のせいで……」と、申し訳なさと不甲斐ない気持ちから、布団の中で泣いたことを明かした。
番組の中で黒石は、全国のヤンキーに向かって「悪ぶって恥をかくと、家族にも恥をかかせることになる」と呼びかけ。地元の先輩や仲間たちも含めた身内のためにも「迷惑をかけないようにしてほしい」と語った。
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