サッカー界でも同じく、J2リーグは5月3日から3日間に渡り「令和最初のリーグ戦」を迎える。どのチームもリーグ戦の1試合ながら「令和最初の勝利」を待ち望んでいることだろう。
そんな中、現在13位に位置するFC町田ゼルビアはこどもの日の5日に、首位に立つ水戸ホーリーホックを町田市立陸上競技場に迎える。上位進出のためにも勝ち点必須な一戦で注目の選手を紹介する。
町田に現れた期待のイケメン・ストライカー
「FC町田ゼルビアが富樫敬真を完全移籍で獲得」
このニュースに驚きを隠せない人たちも多かったのではないだろうか? 今季からサイバーエージェントの参画により注目を集めていたゼルビアの1番のビッグニュースだった。
FW富樫敬真はフィジカルと得点能力の高さで勝負するストライカー。関東学院大の4年生だった2015年に横浜F・マリノスの特別指定選手としてJリーグのピッチに立つと4試合1ゴールをマーク。その結果を認められて2016シーズンから横浜FMに加入し、1年目ながら18試合5ゴールを奪う活躍を見せた。さらにリオ五輪を目指すU-23日本代表にも招集されるなど、さらなる飛躍が期待された新エース候補だった。
ところが2017シーズンは思うような結果を出せずに16試合2ゴール。2018シーズンはFC東京に移籍するなど環境を変えてみたが、19試合1ゴールと伸び悩んだ。そんな富樫が次に選んだのがゼルビアだった。
一方のゼルビアは昨シーズン限りで“ミスター・ゼルビア”ことFW鈴木孝司がFC琉球へと移籍。2012年からゼルビア一筋で181試合65ゴールを奪ってきたチームの柱が移籍することは大きなショックだった。
しかしそんな心の傷も開幕戦で吹き飛ぶことになる。2月24日に行われたJ2開幕戦の東京ヴェルディ戦。同点で迎えた63分に均衡を破ったのは“ミスター・ゼルビア”の背番号9を受け継いだ富樫だった。左サイドからカットインしてボックス左から放った右足のシュートは、ニアサイドを打ち抜くとこれが決勝ゴールに。富樫の移籍後初ゴールで、J1昇格を目指すゼルビアにとって幸先良い船出となった。
富樫に対しては、芸能界一ゼルビアを愛する谷原章介さんも「鈴木孝司選手が出ていった分、敬真選手がしっかりと前線の顔として頑張ってもらいたい」とエールを送るように、ゼルビアサポーターからの期待は大きい。
しかしここまで11試合2ゴールとまだまだ力を発揮できていないのが実情。チームとしても11試合8ゴールと、得点力不足が明確なだけに富樫にはさらなるゴールを期待したいところ。
そして富樫といえば、整った顔立ちのいわゆるイケメン選手。ゴール後に見せる笑顔など、女性サポーターからも人気だ。令和最初のリーグ戦で迎える未だ負けなしの首位・水戸戦。そこでも“ケイマンスマイル”が炸裂するか? 新たな“ミスター・ゼルビア”の活躍に注目だ。
文・川嶋正隆(SAL編集部)
写真・森田直樹/アフロスポーツ