中性的な声色で多くの人気作品に携わる声優の代永翼が、「声が特殊だったから、全然仕事をもらえなかったんですよ」と養成所時代の苦労を明かした。
5月2日に生放送されたAbemaTV「声優と夜あそび」に、5月のマンスリーMCに就任した代永翼(「ちはやふる」駒野勉役や「弱虫ペダル」真波山岳役など)が初登場。人生の浮き沈みを折れ線で表現した“人生グラフ”を題材に、木曜MCの浪川大輔(「ルパン三世」石川五ェ門役や「BLEACH」ウルキオラ・シファー役など)が代永の人となりに迫った。
代永が書いたグラフは、「専門学校を卒業して養成所に入って、仕事を始めるか始めないかくらいのとき」の20歳ごろを目処に急激に下降。代永によると、「僕ってやっぱり声が特殊だったから、マネージャー的にも『どの仕事を振ったらいいんだろう』って時期でもあって、全然仕事をもらえなかったんですよ」と中性的な声が仕事の少なさの原因になっていたという。
「周りの同期はめっちゃ仕事をもらっていて、レッスンが終わるたびに呼び出されて『明日ここに行けよ』って言われるんですけど、僕はもらえなくて。ずっと落ち込んでました」と下積み時代を振り返った代永。しかし23歳で『おおきく振りかぶって』の三橋廉役と『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』の州倭慎吾役を射止め、一躍人気声優となった。浪川は『おおきく振りかぶって』のオーディションで代永と出会ったそうで、その声の高さに「最初は女の子かと思った」と当時の印象を語った。
さらに代永は、現在の自分を構成する要素を表した円グラフも披露した。全体の半分を占める「声優」について、浪川が「『声優』ってなにを考えてるの?」と質問すると、代永は平然と「どうやったら売れるかなって」と回答。「まだ売れたいの? がめついババアだよ!」と代永の愛称である“ババア”を持ち出した浪川に対して、代永も「ババアじゃな~い」と得意の切り返しを見せてスタジオの笑いを誘っていた。
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