豪華キャストが顔をそろえる話題作、映画『空母いぶき』だが、今月24日の公開を前に思わぬ波紋が広がっている。

きっかけは映画の中で内閣総理大臣役を演じた、俳優の佐藤浩市(58)のインタビューを、原作漫画を掲載するビッグコミックが10日発売号で掲載したこと。佐藤はインタビューの中で今回の総理大臣役について、「最初は絶対にやりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感がまだ僕らの世代の役者には残っているんですね。ストレスに弱くて、すぐにおなかを下してしまうっていう設定にしてもらったんです」と発言。このコメントが、ネット上では2007年に潰瘍性大腸炎の悪化で、内閣総理大臣を辞任したことがある安倍総理を揶揄していると受け取られ、Twitterではさまざまな意見が飛び交うこととなった。

小説『永遠の0』などで知られる作家の百田尚樹氏(63)は「三流役者がえらそうに!!何がぼくらの世代では、だ。人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが!」と怒りをあらわにし、続けて「私は自分の作品の映画化に関して、キャスティングに口出ししたことは一度もない。しかし、もし今後、私の小説が映画化されることがあれば、佐藤浩市だけはNGを出させてもらう」と宣言した。
その一方で、タレントのラサール石井(63)は、百田氏の「三流役者が」という発言に対して、「佐藤浩市氏のどこが三流なのか。役者の何を知ってるのか。自分の意に沿わないと三流なの?」と佐藤を擁護するツイートを投稿した。
なお、佐藤は13日、映画『ザ・ファブル』の完成披露試写会の舞台挨拶に出席したが、この騒動には触れなかったとのこと。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)