いまTwitterに投稿が相次ぐ「♪は・か・た・の・しお♪」動画。その理由は、このフレーズで有名な「伯方の塩」が“2代目声優オーディション”を開始したためだ。「長く親しまれたこのフレーズに新しい息を吹き込んでくださる方」を募っている。
グランプリ1名には伯方の塩のWeb広告出演に加え賞金10万円、優秀賞2名には賞金5万円、特別賞5名には賞金2万円が与えられる。この有名なフレーズの2代目声優になれるということで、素人からプロまでが本気の投稿を行っている。
応募方法は、(1)伯方の塩のTwitterアカウントをフォロー、(2)「♪は・か・た・の・しお♪」と美声を録音、(3)#はかたのしおオーディションと付けてTwitterより投稿、の3ステップ。実際にTwitterで検索してみると、すでに多くの人が応募している。
では、これまでの投稿を主催者はどのようにみているのか、伯方の塩を製造・販売する伯方塩業株式会社に聞いてみた。現在投稿されているもののほとんどは「元祖」と同じリズムだが、営業本部の井上純平さんによると「歌い方の基準とかはなくて、曲調を変えていただいても全然かまわない」という。さらに、「実は初代の方というのはわからないんです。もともとCM制作会社でストリートミュージシャンを起用したが、その方というのが当社としてもわからない状態。(初代の)イメージが強いのかなと、想定外だった」という驚きの事実が明かされた。
「フレーズが短いだけあって、その中に思いをぶつけていただけたら」と話す井上さん。また、今回のキャンペーンには若者たちに「塩へのこだわり」を持ってほしいという思いが込められているそうで、「Twitterをネタに若者のフォロワーを増やして塩の情報を発信していけたら」とした。
このように、SNSで若者の認知度をあげようというキャンペーンは数多くある。オートレースを主催する浜松オートは2月、名字が「鈴木」の選手だけを集めた“オール鈴木レース”を開催。Twitterに投稿が相次ぐなど話題になった。また、はなまるうどんは2013年のエープリルフール企画として「ダイオウイカ天」をホームページに載せたところ、閲覧数が通常の24倍に。井村屋は2012年、自社の「あずきバー」を温めるという企画をTwitterに投稿したところ、数百人だったフォロワーが2日間で1万人を超えた。
企業広告が話題になり成功する例は、海外ではどのようなものがあるのか。社会起業家の牧浦土雅氏は「レッドブル」をあげ、「昔から“レッドブルスチューデントマーケティア”といって、世界の4000人以上の大学生と連携し、宣伝カーを走らせてサンプリングを配ったり、イベントを協賛したりしている。若者に浸透させていずれみんなから買ってもらえるドリンクにしようというマーケティングをしていて、レッドブルの知名度向上にはうまく働いていると思う」との見方を示した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)









