将棋の羽生善治九段(48)が5月14日、王位戦挑戦者決定リーグ白組の第4戦で、千田翔太七段(24)に161手で勝利した。これで同組での成績を3勝1敗とし、挑戦者決定戦進出への望みをつないだ。
この日の羽生九段は、四間飛車を採用。将棋情報サービス「日本将棋連盟モバイル」によると12年ぶりとなる先手四間飛車となった。AIを活用した研究で知られる千田七段に対して、序盤から変化を見せての戦いを挑んだが、序盤・中盤と押される展開に。それでも終盤に入り形勢逆転に成功。最後はお互い4時間の持ち時間を使い切り、際どい1分将棋が続いたが、なんとか振り切り白星につなげた。
これで羽生九段は同組で3勝1敗に。永瀬拓矢叡王(26)が開幕から3連勝と首位を走るが、全5戦を終えた後、4勝1敗で並んだ場合はプレーオフになる(3勝2敗は人数によって条件が変動)。紅・白組の優勝者が挑戦者決定戦を行う。
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