「北朝鮮は数字の“９”に絡めて事を起こす」　辺真一氏が明かした金一族に伝わる興味深い“ゲン担ぎ”

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　今月4日、9日と相次いで北朝鮮から発射された飛翔体は、およそ1年半ぶりの出来事として各国の注目を集めた。10日付で発行された北朝鮮労働新聞には満足そうな笑みを浮かべる金正恩委員長の写真が掲載された一方、今年2月にベトナムのハノイで行われて物別れに終わった米朝首脳会談以降は中国やロシアとの外交においても目立った進展はなく、今回の飛翔体発射からは金委員長の焦りも透けて見える。

　果たして、今回の飛翔体の発射に込められた金委員長のメッセージとは何か。12日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』に出演した北朝鮮事情に詳しいコリア・レポート編集長の辺真一氏（71）が金委員長の本音を解説する過程で、金一族に伝わる興味深い“ゲン担ぎ”が明かされる一幕があった。

「今のアメリカに焦る理由、急ぐ理由がないのは、北朝鮮が核実験もミサイル発射もなく大人しかったから。そこで重い腰を上げさせようと放たれたのが今回のミサイル。大人しくしていればそのうちご褒美が貰えるだろう、制裁が緩められるだろうと思っていたのが、待てど暮らせど緩まない。“やってもやらなくても一緒ならやってやろう”というのが今回の一発だ」

　そのように話しはじめた辺氏は、北朝鮮が国外に向けた軍事的行動をとる際に共通するある数字に着目して興味深い持論を披露した。

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「今回の二度の発射にはいずれも金委員長が立ち合っており、失敗は許されない。ミサイルの発射には二つの条件が必要となるが、一つは天候。そしてもう一つはゲン担ぎだ。これまで行ってきた核実験やミサイル発射実験の際にも必ずゲンを担いでいる。2017年、北朝鮮がアメリカ東海岸を標的に発射した大陸間弾道ミサイル『火星15号』は、11月29日に発射されている。9という数字は北朝鮮におけるラッキーナンバーで、父親である金正日総書記の選挙区は第333。それらの数字を足すと9になる。さらに誕生日は2月16日で全てを足すと９。建国記念日も9月9日。こういった由来もあり、金委員長もこのゲンをそのまま引き継いで担いでいる。そんな金委員長自身の誕生日は1月8日で、足すと９になる。そのため多少の例外はあっても、北朝鮮は９に絡んで行動を起こしている」

　この話に驚いた表情を浮かべた千原ジュニアに「昨年の日米首脳会談がいつ開催されたか覚えていますか？」と語りかけた辺氏。「６・１・２（6月12日）」と数字を読み上げた千原ジュニアは「はぁ～」と驚嘆すると言葉を失った。

　ではなぜ、辺氏は金一族の秘密にたどり着くことができたのか。辺氏は続けて次のように説明する。

「金正日総書記のお抱え料理人を務めていた藤本氏がマカオで博打を行った際、金総書記から電話で直接『9に賭けろ』と指示を受け、大金を得たという話を聞いたことがきっかけになっている。それ以来、9に絡むタイミングで核実験、ミサイル発射に着目すればドンピシャで当たるんです」

　その話を聞いた千原ジュニアが「それを仰っている辺先生は72歳で『７と２で９』ですね」と指摘すると、辺氏は「一本とられました」と笑顔で応じた。

(C)AbemaTV